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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

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世界のトップ選手並みのトレーニングを積む

 
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鳥谷 岡崎さんは、もともとマラソンランナーでいらしたのですか?
 
岡崎 はい。中学生の時に陸上競技を始め、学生時代には駅伝に打ち込みました。社会人となってからは、市民ランナーとして東京マラソンや大阪マラソンに参加していたんです。しかし、続けるうちに普通に走るだけでは物足りなく感じてきていたところ、世界には過酷な環境の中で行うマラソンがあると聞きまして。そして、とある講演会でオリンピック金メダリストの高橋尚子さんが登壇した際に「私には絶対に完走できません」とおっしゃっていたのが、南極マラソンだったんですよ。
 
鳥谷 あの高橋尚子さんですらできないと口にするほど、過酷なレースに挑戦しようと思われたと。
 
岡崎 ええ、高橋さんのような世界的なマラソンランナーにもできないことなら、挑戦する価値があると考えたんです。そして、2014年に開催される南極マラソンに向けて、2013年から練習を開始し、国内外で開催される大会を含めて、10週連続でフルマラソンを行いました。
 
鳥谷 すごい行動力です。ほかにはどのようなトレーニングを?
 
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岡崎 400m走を90秒ほどのペースで、1分間のインターバルを置きつつ計100本走るという練習メニューを2ヶ月に1回ほど行いました。これは、かつて1952年のヘルシンキオリンピックのマラソン競技で金メダルを獲得した、チェコのエミール・ザトペックという選手が考案した練習方法です。ほかにもトラックでの1000m走を5~6本の直後に80km走なども行っていましたね。
 
鳥谷 まさに世界のトップアスリートのような、相当な練習量ですよ!
 
岡崎 南極マラソンは、決められたコースを周回して総計100kmを走るレースでして、日本人の参加者は私で2人目であり、ほぼ前例がなかったので練習法もわからなかったんですよ。それで世界のトップクラスのランナーの練習を真似するしかありませんでした。トレーナーもいないので、アスリートが行うさまざまな練習からチョイスし、自分に合った練習メニューを組み立てていったんです。