リケジョ時代に遡る環境との不思議な縁

インタビュアー 濱中治(野球解説者)
礒部 大阪府立大学工学部船舶工学科、現在の海洋システム工学科を卒業後、広告代理店に入社しました。そちらでいろいろな経験をしてから結婚を機に退職し、3児の子育てを経て2006年に父が創業した弊社に入ったんです。取締役として7年間勤務し、2013年から代表取締役を務めています。
濱中 工学部ご出身ということはリケジョだったんですね。なぜ海洋システム工学科で学ばれたんですか?
礒部 環境保全などに興味があったのと、入学前に学科紹介で「イルカの研究をしている」ことを知ったんです。それで、楽しそうだと思ったのがきっかけでしたね。でも、研究室を訪ねると、実際はイルカの尾ビレの模型が研究室の隅っこにあるだけで、泳いでいるときに尾ビレの周囲にはどんな水流が発生するのかという研究だったんですよ(笑)。今考えると当たり前ですよね、工学部ですから。
濱中 生態の研究ではなかったんだ(笑)。でも、環境について学んだことが、今のお仕事にもつながっているんでしょうね。
礒部 はい。現在はインキで汚れた水を浄化するシステムを設計・施工する事業が主になっていますからね。段ボール用のインキ製造をしていた頃よりも、会社そのものが大きく変わったと思います。
濱中 それはお話を聞くのが楽しみだな!