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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

中国発祥の東洋医学古典はりで心身を健康に
二階堂漢方はり院 院長 二階堂親義

 
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インタビュアー 川村ゆきえ(タレント)
川村 今日は東京・千代田区の二階堂漢方はり院さんにお邪魔しています。私も疲れるとよくはりに行くんです。「効いてる、効いてる」と実感できるところが大好きですね。
 
二階堂 実は、はりにもさまざまな種類があるんですよ。一般的にイメージされているのは「現代はり」というもので、これは西洋医学に近いんです。一方、当院のはりは「古典はり」という種類。中国発祥の東洋医学をひもといて、現代人に合わせた施術を行っているんです。
 
川村 古典はりとは、どのような考え方に基づくものなのでしょう。
 
二階堂 もともとはりには、人間の自然な治癒力や抵抗力を引き出す力があるとされています。人の体はそれぞれ異なるものの、古典はりは一人ひとりに応じた体のバランスを保つことができるんです。例えば、体温の平熱が36℃だったとします。その方の体温を測って35℃だった場合、少し上げる必要があるんです。逆に37℃では余分があるので落としたほうがいい。古典はりはこのように体内を調整し、足りないものを補い余計なものを減らしていく効果があります。
 
川村 なるほど。はりには特に病気はないけれど、私のように健康を維持するためにはりに通う方もいるでしょうね。
 
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二階堂 古典はりは予防医学でもありますから、そのような方は大勢いらっしゃいます。ですから当院では、日々の習慣や食生活の改善なども指導しているんですよ。食に関しては「旬のものを食べると体にいい」と言われます。ただ、現代は同じ食材を一年中食べられるので、旬のものが何かよくわからなくなっていますよね。でも、人間は自然の中で生きているのだから、本当は旬の食べ物を口にして自然に合わせて暮らすことが大事なんです。
 
川村 そのお考えも、やはり東洋医学ならではですよね。そもそも古典はりのルーツは、いつ頃までさかのぼれるのでしょうか。