
インタビュアー 川村ゆきえ(タレント)
二階堂 実は、はりにもさまざまな種類があるんですよ。一般的にイメージされているのは「現代はり」というもので、これは西洋医学に近いんです。一方、当院のはりは「古典はり」という種類。中国発祥の東洋医学をひもといて、現代人に合わせた施術を行っているんです。
川村 古典はりとは、どのような考え方に基づくものなのでしょう。
二階堂 もともとはりには、人間の自然な治癒力や抵抗力を引き出す力があるとされています。人の体はそれぞれ異なるものの、古典はりは一人ひとりに応じた体のバランスを保つことができるんです。例えば、体温の平熱が36℃だったとします。その方の体温を測って35℃だった場合、少し上げる必要があるんです。逆に37℃では余分があるので落としたほうがいい。古典はりはこのように体内を調整し、足りないものを補い余計なものを減らしていく効果があります。
川村 なるほど。はりには特に病気はないけれど、私のように健康を維持するためにはりに通う方もいるでしょうね。

川村 そのお考えも、やはり東洋医学ならではですよね。そもそも古典はりのルーツは、いつ頃までさかのぼれるのでしょうか。