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ノウハウ 明るい我らに仕事あり vol.2 夫婦円満、自信満々 明るい我らに仕事あり 株式会社武蔵野 代表取締役社長

ノウハウ
 
 あけましておめでとうございます、小山昇です。皆さん、新年が始まり、新たな目標を持って、やる気がみなぎっているのではないでしょうか。そんな皆さんのやる気やモチベーションを阻害する「お悩み」を一蹴してしまおうと始まったこのコラム。おかげさまで早くも反響を呼んでいて、相談も多く寄せられています。しっかり答えていきますので、役に立ててくださいね。では、今回はこちらのご相談から。
 
 
【相談ケース3】 夫婦仲の不和が仕事に影響してしまいます。
 
小山さん、コラムを拝読してメールさせていただきました。私は今の会社に入社して13年目。夫婦の間には子供もおり(幼稚園年長組)、すごく幸せだったんです。だけど、最近は妻との関係がよくないし、結婚当初に思い描いていた家庭と現実が違ってきていまして、家に帰っても落ち着かず、平日はもちろん休日も、出社すると嘘をついて外出したくなってしまうほど。そのためか、仕事も、どうしてもやる気が出なくてぼんやりしてしまいます。実際ミスも増えてしまって・・・。やはりこれは、私が公私混同してしまっているんでしょうか。解決する方法はあるのでしょうか?(35歳 会社員・男性)
 

家庭を第一に考えなさい!
仕事は家族に支えられている!

 
 実はこれは由々しき問題です。家庭のことを仕事に持ち込まないのは社会人としての基本です。しかし、家族仲を健全に保てないあまり仕事のパフォーマンスに影響してしまうことは、確かにあります。
 これはまず、仕事どうこうよりも、奥様との関係を先に修復なさり、後顧の憂いを絶つべきでしょう。そのためには、必ず奥様とともに過ごすコミュニケーションの時間を持つことが大事です。聞けば、休日にも外出してしまっているではありませんか。あなたも精神的に疲れているとは思いますが、奥様も寂しいでしょうし、一人で抱えてしまう愚痴などもあるのではないでしょうか。
 私は、日曜日は必ず自分と家族のために時間を使うと決めています。午前中は書斎で雑事をして、14時から17時までパチンコに行く。そのあと家内を連れて鮨屋に行き、カウンターで、鮨をつまみながら、家内の話をじーっと聞いています。
 ここで鉄則なのが、「一切逆らってはいけない」 ということ。ちなみにこれがテーブル席だと、愚痴が苦情に変わることもありますから、必ずカウンターで、目の前に若い板前さんを置いて、機嫌よく話を発散してもらうのです。こういう時間をとるだけでも、奥様の機嫌がガラリと変わります。そういう時間を意図的に作っていけていないあなたにも問題があるのです。
 
ではここで、今回の 「小山昇の結論」。
 
 1週間に一度でいいですから、家族のための時間をとりましょう。家族に支えられているからこそ仕事ができるのです。特にお子さんとは、一緒にお風呂に入って、外を歩くときには手を繋いで、スキンシップをとらないと、将来、あなたはもっと家庭で孤独になってしまいますよ。さっそく、今日からやってみましょう。
 
 
 
【相談ケース4】 新規のお客様の前でアガってしまう!
 
小山社長、初めまして。私は入社5年目で営業職についています。今まではルート営業だったので気にならなかったのですが、新規開拓の部署に回されて困ってしまいました。いざ自分一人で新規開拓に回り始めると、どうしてもあがってしまってうまくいかないのです。とにかく、緊張してぎこちない営業なので、契約もとれなくて・・・。「私は営業に向いていないのかな」 って毎日考えてしまうんです。どうしたらいいのでしょうか?(25歳 会社員・女性)
 

かっこつける意味などない!
ありのままの自分でいい

 
 もしかしてあなたは、不必要に自分をよく見せようとしているのではありませんか? 「会社の名前を背負っている」 「失礼な姿を見せられない」 「失敗してはいけない」 など、背伸びしすぎているのではないかと想像しています。実はそういうケースはよくあるんですよ。
 これは男女関係にあてはめてもよくわかります。モテる人というのは男女問わず 「余裕がある人」 なんです。私などは、キャバクラなどで困ってしまうほどモテまくっています。本当ですよ(笑)。
 キャバクラでなぜモテるかというと、どんな人気のキャストさんでも、口説いたりせず、ひたすら楽しく飲むことを心がけているから。すると相手は不思議がる。「小山さん、どうして私を口説かないの?」 すると私は切り返します。「ばっかやろう、俺は女を口説きに来てんじゃねえんだ、遊びにきてんだ」 と。
 一生懸命に口説こうとする男性は、とにかく自分をカッコよく見せたがります。お金なんて大して持ってもいないのにお金持ちに見せようとしたり、ね。そういう姿勢をとると余裕がなくなってきて、すぐにバレる。でも、私は等身大、ありのままの自分ですから、緊張どころかその真逆です。あなたがお客さんの前で緊張してしまうのも、カッコよく見せようとしているから緊張してしまうんです。
 実は、ルートから新規に行っていきなり成績をとれないのは当たり前なんです。つまりあなたの今の状況は、あなたの努力や問題とは関係なく、誰でもそうなのです。無理に一人の力で成績を上げようとするからいけない。営業職は特に自分の強みを生かすことが大事なわけですから、自分の弱いところを直すことばかりにかまけていないで、強みを伸ばすことも考えたほうがいいでしょう。
 
 
ではここで、今回の 「小山昇の結論」
 
 自分の力以上のものを見せようとしてもうまく行きっこありません。できないことは無理して 「できる」 と言わなければいい。成績が気になるならば、ルート営業時代のお客様に相談して、新規顧客を紹介してもらうことだってできるはず。等身大の自分にできることから始めましょう。
 
 
 
 
 今回のお悩みも、「実は自分も似たような悩みを持っていた」 と思い当たる人が多いのではないでしょうか。このお二人に生き生きと仕事をしてもらうためのヒントになれば、私も答え甲斐があるというものです。皆さんも幸先の良い1年にしてくださいね。ではまた来月、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
◆ご質問大募集◆
小山昇氏にご相談したい皆さまからのご質問を募集しています。仕事での悩み、人間関係での困り事、「人生」への葛藤など、編集部までどしどしお寄せください。
 
  応募先: info-k@business-plus.net
  件名は 「小山コラム応募」 とお願いいたします。
 
 
 
 明るい我らに仕事あり ~お悩みビジネスパーソンの駆け込み寺~
vol.2 夫婦円満、自信満々

 執筆者プロフィール  

小山昇 Noboru Koyama

株式会社武蔵野 代表取締役社長

 経 歴  

1948年、山梨県生まれ。東京経済大学卒業。1964年に日本サービスマーチャンダイザー(株)を設立し、ダスキンの都内加盟店第一号となる。1987年、(株)武蔵野に社名を変更。以来、元暴走族の社員を抱え「おちこぼれ会社」と揶揄されていた同社を優良企業に育て上げ、2000年には(財)日本生産性本部より「日本経営品質賞」を受賞した。他にもダスキン顧問(1990~1992年)、また全国の経営者でつくる「経営研究会」も主催し、ビジネスの世界におけるメッセンジャー的な役割を担う。現在は社長業と並行して日本経営品質賞受賞の軌跡や中小企業のIT戦略、経営計画書づくり、実践経営塾などをテーマに年間240回以上のセミナーで全国を回り、テレビを含め各メディアからも注目を集めている。

 
 
 
 

 

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