
インタビュアー タージン(タレント)
米田 私が7代目になります。この建物は大正時代のはじめに、私の曾祖父が建てたと聞いていますので、100年以上の歴史があるのは確かで、店としても同じくらいの歴史があります。
タージン それはすごい! 長い歴史がある工務店なんですね。
米田 はい。私はこういう環境で育ってきましたから、物心ついた頃から家業を継ぐのは当たり前という感覚でしたね。もともと私の父親である6代目は、茶室等の数寄屋造りを主に手がけていたんです。ただ、時代とともに需要が減っていき、現在は町家の改修工事がメインになっています。
タージン 日本の文化を考えるともったいないこととはいえ、和室自体の需要が減ってきていますもんね。
米田 そうなんですよね、ただ、京都市は歴史ある景観としての町家を残そうとする動きもあるんです。例えば、京都らしい景観の保全・創造を目指す「京都市景観・まちづくりセンター」や住まいに関するご相談などに対応する「京 安心すまいセンター」の活動に、相談員として、私たちも関わっています。
タージン 町家の多い、京都ならではの取り組みという感じですね。現代の住宅とは補強方法などもだいぶ違うんだろうなぁ。
米田 ええ。昔の建物の補強法は、地震が起こっても家屋が全壊することは滅多になかったんです。そもそも現代の住宅と工法が違うので、町家のことを知る専門家が改修しないと正しい提案ができません。
タージン まさに町家のことを知り尽くしているからこそできる仕事ですよね。

タージン リフォーム会社はたくさんあるものの、町家の改修となると本当に町家のこと、そして京都の歴史を知らないと的確なアドバイスができないですよね。その点、100年以上続く米田工務店さんであれば、安心してお任せできますよ。ぜひ今後もその技術を後世に伝えていってください!
「仕事を楽しむ」とは‥
ニーズに合わせて工夫をしながら行う改修工事はおもしろいですし、やりがいを感じます。お客様に喜んでいただけると嬉しいですね。
(米田安志)