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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

創業40年の水道工事業
大切なものを守るために

 

創業40年の知識と技術力で会社を支える

 
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石黒 これまで加藤興業さんのお仕事に関するお話をうかがってきました。加藤社長のご経験や会社の歴史などもお聞きしたいです。まず、加藤社長の最初のお仕事を教えてください。
 
加藤 最初は鳶職で、20歳から2年ほど従事していました。親方と2人の小ぢんまりとアットホームな環境で、社会人として多くを学ばせてもらいました。厳しいけど優しい親方で、親方の教えは未だに身体の奥に染み込んでいますね。残念ながら親方が怪我で引退となり、その後に、父が1980年に創業した加藤興業に入社をした流れです。
 
石黒 創業40年の老舗企業ですね! 最初の仕事現場で学んだ教えを、未だに活用しているのはすごいですよ。具体的にはどのような内容でしょう?
 
加藤 スタッフに「怒らない」という姿勢です。他人様から見ると優し過ぎるとの感想もあるようです。でも、私はスタッフに向かって怒ったことはほとんどありません。
 
石黒 単純なようで、感情のコントロールも必要でしょうから、とても難しいと思います。
 
加藤 その心がけの甲斐もあってか、スタッフ38人と、事故や怪我なく、新型コロナウイルスにも気を付け、安全面を重視しながら高品質な工事を心がけています。
 
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石黒 そんなに大所帯ならなおさら大変そうです! どんと構えていてくれる加藤社長の存在によって、スタッフさんたちもストレスなく工事に着手でき、事故もなく高品質なお仕事につながっている気がします。お見事ですね。
 
加藤 私こそスタッフのみんなのおかげで、約30年、水道工事一筋に歩めています。今年2021年で55歳です。振り返れば、道路下の水道管が老朽化起因などによって水漏れを起こしている修理の工事現場がキャリアのスタートでした。その後2014年に会社を継いでから、7年目になります。先代の頃からの70代になるベテラン職人も未だに現役で活躍し、20代の若い職人も自然と学べて育つ環境と自負しています。人材の良い循環によって、弊社は支えられているんですよ。
 
石黒 業界歴30年以上の知識と技術力、そして豊かな人材が、加藤興業さんの強みなのですね。