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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人工芝から考える
環境と健康の今と未来

 

被災地の支援にも活用できるエアドーム

 
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 ホームページを拝見したところ、人工芝のほかにも室内スポーツ用のフローリングやスポーツイベントに便利な仮設建物なども扱っているんですね。中でも私はエアドームに興味を持ちました。
 
小谷 エアドームは年間を通して使用する固定タイプと数ヶ月間のみ使用するシーズンタイプ、数日間のみ使用するモバイルタイプの3種類をラインナップしています。特徴は低コストな点です。設営にあたっては一般的な建築物の50%以下のコスト、その後の運用にかかる費用も、運用も約1平方フィートあたり年間88~110円という低コストです。海外のプロスポーツクラブでも使用していただいているんですよ。
 
 雨風や気温の影響を受けずに練習できる設備があるとスポーツ選手は嬉しいですよ。大きさはどれくらいなのでしょう?
 
小谷 梁と柱なしで、最大幅180m、高さ90mまで可能です。地面に固定しない施工も可能なので、地盤の緩い場所や芝生の上にも設置できますよ。なお、工期は解体から再設置まで2~3日を目安としています。
 
 サッカーコートなら2面にも対応できそうだ。それはすごいですね! スポーツ以外にも用途が広がりそうです。
 
小谷 コミュニティセンターや研究施設、製造施設に貯蔵施設など、すでにさまざまな用途で活用されていますよ。私としては、災害時の避難所にも使えると考えています。東日本大震災では災害関連死がとても多かったといいます。それを防ぐために、今は被災地にエアドームを設置する取り組みも行っているんです。
 
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 災害関連死は、地震で亡くなった方の5倍といわれますね。私も災害支援のボランティアをしているので、避難所に関する問題はよく知っているんですよ。特にコロナ禍の今年は、避難所の狭さが特にストレス要因になったそうです。
 
小谷 そこでエアドームが役立ちます。町をすっぽりと覆うことも可能ですからね。
 
 おぉ! もはや町全体が避難所になるわけだ(笑)。そうなるとみなさん、自宅で生活できますね。
 
小谷 そうなんです! ドーム内ですべて完結するので、避難された方々の状況を確認する際に、あちこちに点在する避難所を巡る必要もなくなります。状況把握の迅速化および手間の軽減にも効果があると思います。