
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
金森 私は大学を卒業後はマンションデベロッパーに就職したんです。ところが1年後に、リーマンショックの影響で同社営業部が新たに創設した会社に転職することになり、そちらで多くの経験を積みました。そして2015年、港不動産から事業承継の話が持ち込まれたんです。もともと弊社は今年2020年で創業66年を迎える西成の老舗不動産会社でして、私の父が所有していた物件の管理を港不動産に任せていたというご縁があったんですよ。
畑山 先代のオーナーさんは、信頼できる方に会社を継いでもらいたかったのでしょうね。
金森 ただ、お話をいただいてから2週間で決めてくれと言われたんですよ(笑)。それでも私は「またとないチャンスだ」と承継を決断しました。もともといた社員はみんな残ってくれましたし、さらに異業種からも人材を採用するようにして、社内に新しい風を吹かせているところです。
畑山 事業承継をして5年、金森社長が感じる西成区の魅力を教えてください。
金森 西成はミナミエリアまで電車で5分、しかも、関西空港へのアクセスも良く、交通の便がとてもいい場所です。しかも近接区にはオフィス街が広がっていますから、大きなポテンシャルを秘めた街ですよ。弊社はこの西成で不動産売買、資産運用・土地活用のコンサルティング、賃貸物件の管理、空き家・空地の再生、不動産相続のご相談など総合不動産業を展開しております。特に力を入れているのは空き家や空き地の再生ですね。
畑山 西成も空き家が増え続けているのでしょうか。
