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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

CD修復から医療用にまで
可能性を秘めた特殊な水

 

素材を傷めず剥離で汚れを落とし高い安全性

 
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北村(敦) CDを研磨する際、特殊研磨をする際に、摩擦抵抗を和らげる必要があったために水を使用したのですが、普通の水では表面張力が高かったので表面張力が低く、かつ腐食性などがない水を必要としていました。そこで、特殊研磨をする際に必要だった水の研究・共同開発を行い、還元ミネラルイオン水ST-Aが出来上がりました。研究から30年ほど経った今、現在の製品のベースとなっているんです。
 
北村(有) 先代である私の父が共同開発したもので、当時は研磨用として工業利用を目的としていました。でも、あらためて分析すると人体にもすごくメリットのある水だと判明したんです。
 
石黒 サウンドテックさんは、実は水のプロでもあったんですか! だから水事業の展開は自然な流れだったんですね。
 
北村(有) 現在はST-Aを利用した化粧品の開発も進めていますし、海外ではアトピーややけどの治療などへの応用研究も進められています。性能に対するエビデンス自体も、すでに20種類以上、確認できているんですよ。また、ST-Aは一切の添加物、薬品を使用していないため、副作用もほとんどありません。
 
北村(敦) 還元ミネラルイオン水ST-Aは、汚れの粒子や基質に接触すると表面の電荷が増大し、強力な電気の二重層を形成します。汚れと同種の電荷は磁石のように、互いに跳ね返す力を持っているため、静電気的反発という反応を利用して、汚れを剥離させるんです。だから、野菜や果物など食品の基質表面を傷つけず、汚れを落とせるんですよ。
 
石黒 イオンの水というと、市販されているアルカリ電解水なども「イオンの力で洗浄」とか「汚れを剥離させて汚れを落とす」というような表現をよく見かけますよ?
 
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除菌水「HELP」
北村(敦) アルカリ電解水はイオンの力と言える理由もあるのですが、実際は強アルカリによって汚れを溶かして落としています。デリケートな素材や腐食性の高い金属などに使用できないのはそのためなんです。また、電解質に炭酸カリウムを用いているため、溶液内に水酸化カリウムが発生し、これも人体への安全性に問題があると考えられます。ST-Aはそれらの安全性の問題を解決した電解水なんですよ。
 
北村(有) ST-Aは飲料水としても利用できるほどの安全性を持っていますからね。加えて、金属の腐食性や樹脂・ゴムに対する変性も少ないため、食材以外でも洗浄液として幅広く利用できるんです。
 
石黒 なるほど、そこまで安全だからこそ化粧品や医療への応用研究も進んでいるんですね!