
インタビュアー 濱中治(野球解説者)
井上 建設業ですね。現場監理などを経験し、60歳で退職して、介護タクシー事業を始めました。
濱中 現在とまったく違う業界で活躍なさっていたんですね。なぜ介護タクシー業を始められたのかも気になります。
井上 きっかけは両親の介護でした。そのときに介護タクシーの存在を知ったんです。定年後は何か新しいことにチャレンジしたいと決意し、思い切って介護タクシー事業をスタートしました。
濱中 なるほど、ご両親の介護の際に介護タクシーを利用なさっていて魅力を感じたと。それにしても、60歳から新しい事業を始めるのは勇気のいることだと思いますし、素晴らしい行動力です。介護タクシーというと、やはり医療関係への送迎がメインなのですか?
井上 そうですね、病院への通院や福祉施設への送迎が多くなっていますね。ちなみに、介護タクシーの業界は、結束力が強いんですよ。私は母の介護を行っているときにお世話になった介護タクシーの方に独立を相談したら、ものすごく歓迎されました。さらに、堺市内の介護タクシーのネットワークも紹介していただき、その方々にもいろいろアドバイスをもらい、助けていただいております。独立する前は、どうなるか不安もあったのですが、実際は横のつながりで助け合いをする良い環境、良い方ばかりですね。
濱中 同業他社で助け合えるとは、心強いですね。今後についてはどのような展望を描いておられますか。

濱中 いいですね。介護タクシーは、日常的な外出にも利用できるんですね。今日はお話をうかがって、介護タクシーのイメージが変わりました。今後も地域医療や福祉に貢献し、セカンドキャリアをますます充実させてください。
「仕事を楽しむ」とは‥
一社員であっても、自分が経営者のつもりで仕事に真摯に向き合うと楽しくなりますよ。また、苦しいことがあっても、解決できない問題はありません。そう思えば、少し気が楽になります。
(井上雅博)