プロ用ハサミやイスなどサロンの全部が商材

インタビュアー 名高達男(俳優)
小野田 はい、そのとおりです。業界ではディーラーと呼ばれることが多いですね。今おっしゃったハサミなどの小物のほか、お客様が座る専用のイスやシャンプー台、鏡など、サロンさんの店内で見かけるものすべてが商材となります。
名高 小野田代表の業界歴は30年以上におよぶとお聞きしました。初めに足を踏み入れたきっかけは何だったのでしょう。
小野田 妻の実家が富士市でこの仕事を家業にしていまして。大学を卒業する頃に、義父に卒業後の身の振り方を尋ねられたんです。「いずれ娘さんと結婚したい」と話したところ、「嫁に出すのは構わないが、苦労してやってきた家業を畳むわけにいかないから、君が後を継いでくれ」と言われたんですよ。
名高 それはずいぶんと急な展開でしたね(笑)。
小野田 そうして、23歳でこの業界に入りました。引き継ぎの期間はたったの1ヶ月でしたね。まだ何もわからない状態で営業エリアを割り当てられ、一人で客先を回らなくちゃいけなかったんです。あのときは、本当にさまざまな苦労をしましたね(笑)。