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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

空き家を有効活用し
人生にプラスをもたらす

 

空き家ごとの最適なゴールを提案

 
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川上 確かに空き家は、家を所有しているのだからポジティブなことのはずなのに、マイナスのイメージが強いですよね。
 
倉坂 そうなんです。例えば、両親が亡くなってから「遺言は? 兄弟でどのように相続する?」などと混乱してしまった結果、負の遺産になってしまうケースがある。その両親も大切な家族に自分の資産をプラスのものとして引き継ぎたいと思っていたはず。ですから、自分が動けるうちに土地や建物をどのように引き継ぐかの準備はしたほうがいいんです。
 
川上 なるほど。空き家が増える原因には、そうした生前整理の意識が浸透していないことも一因になっていると。
 
倉坂 ええ。そこで弊社が窓口になって、空き家問題についてトータルでサポートしたいと考えています。お客様の相談内容ごとに行政書士や司法書士ら専門家が対応できるようにして、その中で、それぞれのお客様が抱える空き家問題のゴールを探っていく。もちろん答えは一つだけではありません。空き家の状況によってさまざまな活用方法があるはず。私自身、図面を書くことから対応できますし、申し上げたように他の分野の専門家もおりますので、お悩み解決のために踏み込んだサポートをいたします。
 
川上 お客さんの悩みに合わせて最適な提案をしてくださるということですね。
 
倉坂 はい。家は安い買い物ではないですから、人生において思い入れの強いものですよね。それをただ壊すのではなく、例えばリフォーム時に扉を残して新築の家に取り付ければ、前の家の思い出が残る。思い出深いものだからこそ、手をつけられずに放置してしまいがちな空き家を、さまざまな角度からアプローチして有効活用したい。そのために、私の建築設計の経験を活かしながら、地域活性化にもつながるよう、空き家ごとの最適なゴールを提案していきたいですね。
 
川上 地域活性につながるような最適なゴールとは、具体的にはどのようなものをイメージされているんですか?
 
倉坂 例えば、高齢者のシェアハウスなどを建てれば、地域活性化につながると思うんです。最近は、補助金が出るということで、サービス付き高齢者向け住宅がたくさん建てられています。それらの住宅は、必ずバリアフリー対応になっている。でも、法律上の基準を守って建てられていても、利益を優先しているところは入居者数を増やすために、最低限の設備を備えているだけで、入居者がコミュニケーションできるフリースペースすらないところもあるんですよ。
 
川上 そうすると、居住者はそれぞれ孤立してしまいそうですね。
 
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倉坂 それだったら逆に、多少の不自由さがあったとしても入居者同士で助け合えるような設計で建築するのもいいと思うんです。そのコミュニティの中で、入居者の協力関係が育まれれば、生きる活力も大きくなるかもしれません。そういう明るくて、住みやすくて、温かいコミュニティになるようなシェアハウスに、空き家をリノベーションできないかと考えています。
 
川上 それはいいと思います! バリアフリーに頼りすぎると、筋力がどんどん落ちてしまうので、ある程度の苦労がある環境のほうがいいという意見もありますからね。
 
 
 
 

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