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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

価値ある米と土地を育み 次世代へ引き継いでいく
自然農園ビオリンネ/アトリエ・ビオリンネ 代表 濱野博章

 
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インタビュアー 八木裕(野球解説者)
八木 香川県仲多度郡で自然農園ビオリンネと、建築・不動産業のアトリエ・ビオリンネを営む濱野代表。以前は大阪で大手住宅メーカーの建築エンジニアをなさっていたそうですね。
 
濱野 はい。香川県は妻の故郷で、実家は約1ha田畑を持つ農家です。それを跡取りとして引き継ぐ形で2015年に移住しました。老朽化の進んだ築年数70年の家を二世帯住宅に改築する際、私が自宅兼事務所として使えるように設計したんですよ。農業を始めるにあたり義父の米づくりとは視点を変えた付加価値の高い農法を研究し、利益追求を考えました。2016年から有機栽培を行う農園で2年半、他の農園も手伝いながら有機栽培の生産・出荷の技術などを学び、2019年に独立したんです。
 
八木 特にこだわっているのはどのような点ですか?
 
濱野 安全でおいしく栄養価の高い米をつくるだけでなく、売れる野菜を二毛作で生産・販売することですね。有名なコシヒカリやササニシキなどほぼすべてのうるち米は京都の山本新次郎氏が明治時代に発見した原種「京都旭」がルーツ。京都旭は、岡山の「朝日」の元祖としても知られ、私も香川の有機栽培仲間と、このうるち米の原種を「新次郎」と名付けて生産を始めました。発売と同時に売り切れるほどの人気でしたよ。
 
八木 「新次郎」が国内外に広まり、ブランド米として後世に残っていくといいですね。
 
濱野 屋号の「ビオリンネ」にも、その思いを込めました。“ビオ”は有機、自然、生態などの意味、“リンネ”は輪廻転生です。生きものが土に返り、次の命が生まれるように、同じ志を持つ方が、いつかこのビジネスを引き継いでくれることを願っています。
 
八木 そのために、今後はどのような展開を考えておられますか?
 
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濱野 基本に立ち返り、魅力あるものをつくることが大事だと考えています。この地域も高齢化が進んでいますから、土地の価値を高めることで、若い人の移住が増えるといいですね。空き家となっている古民家を活用するなど、アトリエ・ビオリンネとして、田園風景が広がるこの土地に魅了されるような住まいづくりをしていきたいと思います。私のように、好きな仕事をしながら農業も守っていく田舎の暮らしをうまくアピールしていきたいですね。
 
八木 得意分野を活かしつつ、農業も守っていく濱野代表の生き方には豊かさを感じます。ぜひその青写真を形にして、思いを次世代に引き継いでください。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
どんな仕事でも、お客様に喜んでもらえること、“笑顔”こそ仕事を楽しめるもとになっています。いくら自分が好きで取り組んで満足できる結果であっても、誰かに喜んでいただけないと純粋に楽しめないし、仕事が成就したとは言えないのではないでしょうか。
(濱野博章)
 

:: 事業所情報 ::

自然農園ビオリンネ/アトリエ・ビオリンネ

〒766-0023 香川県仲多度郡まんのう町吉野966-1

 
 
 
 

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