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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

誠実さと技術力を活かし
“築炉”で工業を支える

 

続ければ続けるほど大きな達成感がある

 
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八木 築炉について、さらに詳しくお聞きしたいと思います。何十tもの金属を溶かすとなると、大規模なものになりますよね。そのような炉を建設する際は、重機などを使うのでしょうか?
 
西田 大型の炉の場合は重機を使って解体することがありますが、基本的に炉を建設する工場やプラントの内部には重機を入れることはできないので、すべて手作業で行っています。炉をつくるための建材には耐火レンガを用いており、きれいな円形の炉を組み上げるため、一つひとつ人の手でレンガを切ったり削ったりしながら施工していくんです。
 
八木 手作業とは驚きました。一つのミスもなく、きれいに炉を組み上げる繊細な技術力と、それを手作業で行う体力や忍耐力も要求される、とても大変なお仕事だと思います。そんな築炉に携わる西田社長が、どのように起業したのか気になりますね。
 
西田 私は昔からものづくりが好きで、高校卒業後はマンションや高速道路などの鉄筋工事をする溶接職人になりました。そして、8年ほど溶接業に従事し、新たな経験を得るため現在の業界に入ったんです。溶接の技術は持っていても、築炉はまったく異なる仕事なので、最初は何もわからず戸惑うことばかりでした。それでも、私は次第に築炉の仕事にのめり込んでいき、努力し続けたことで一連の業務を任されるようになったんです。その後、2019年6月に独立し、弊社を起業しました。
 
八木 お聞きしたところでは、西田社長は今年で35歳だそうで、職人さんとしてはお若いですよね。どうして築炉の仕事にのめり込んでいったのでしょう?
 
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西田 私は子どもの頃から、物事に集中して取り組むことが好きでした。ですから、作業に集中して、ひたすら炉を組み上げていく築炉は、まさしく自分に向いていた仕事だと思ったんですよ。築炉の職人に求められる能力は厳しくもあります。しかし、困難な作業を成し遂げ、完成した炉を眺めた時の感動は、大きなやりがいですね。
 
八木 大きな炉を手作業で組み上げた際の達成感は格別でしょうね。まさに、ご自身の作品をつくっているようなものだ。
 
西田 ええ。それだけに、夢中になる人は夢中になれるし、自分には無理だと思う人はあきらめてしまいますね。築炉工事には、足場・解体・溶接・大工・左官といった建築に関わるさまざまな技術が必要なんです。私はそれらの建築技術を、自分一人ですべて修得したいと強く思っていました。ですから、この業界に入った時からずっと「なにくそ」という精神で、「負けてたまるか。辞めてたまるか」と思いながら取り組んできたんです。築炉の仕事は、続ければ続けるほど、大きな達成感を味わうことができるんですよ。
 
 
 
 

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