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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

歯科技工士がつくるのは
美しい歯とその先の笑顔

 

材料一つひとつにこだわりをもって使う

 
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川村 きっかけはペンギンだったんですね(笑)。ところで、今はどんなものをつくっているんですか?
 
右代 あごの形を矯正する器具です。患者さんそれぞれの歯の本数に合わせたあごのサイズにするため、この器具を使ってあごの形を広げていくんですよ。
 
川村 真ん中に小さなネジがついていますね。これを回して、少しずつ広げていくわけですか。
 
右代 おっしゃるとおりです。きれいに矯正できるようにするには、患者さんのあごにぴったりとはまる器具でなくてはいけません。歯科医や歯科衛生士が患者さんから採取した型を基に、どれだけ精密につくることができるかが大切なんです。
 
川村 口の中の形って、人によってそれぞれ異なりますもんね。一つとして同じものがないものを高精度につくっていくのは、とても高い技術が必要だと思います。そのような器具をつくるためには、技術のほかにも大切なものはあるんでしょうか?
 
右代 材料ですね。さまざまなメーカーが材料をつくっていて、透明度や厚み、変形の具合など、材料によって多様な特性があるんですよ。一般的な歯科技工士は、一つのメーカーから仕入れる場合が多いんです。ただ、私はその特性ごとの使い分けをするために、自分が使ってみて良いと思ったものは、メーカーを問わず仕入れるようにしています。
 
川村 材料によっていろいろな器具への向き不向きがあるんですね。勉強になるなぁ。
 
右代 例えば、この白い材料と黒い材料は、同じメーカーがつくっているフィラメントと呼ばれるものです。一見すると色が違うだけだと思いますよね。でも、実際に触ってみると・・・いかがですか?
 
高い技術で製作された精密な技工物 高い技術で製作された精密な技工物
高い技術で製作された精密な技工物
川村 あっ! 白いフィラメントのほうが、ちょっと凹凸がありますね!
 
右代 そうなんですよ! 器具を口の中に入れた時の感触として、この凸凹感を利用したいときは、白いフィラメントを用いるんです。
 
川村 へえ、そうやって使い分けするんだ! ここまでこだわるとは、まさに職人の域ですね。多種多様な材料の特性を覚えないといけないのは、すごく大変そう・・・。
 
右代 日進月歩で技術もどんどん進化してきています。以前は、ある特定の形にするために金具で削っていた材料も、最近では3Dプリンターでできますからね。技術の進化を体感できるのも、この業界の醍醐味ですよ。
 
川村 右代代表のような、材料や道具の一つひとつに情熱を注いで製作なさっている歯科技工士さんは、患者さんはもちろん、歯科医師さんにとってもありがたい存在でしょうね。ここまでこだわってつくってもらったものなら、患者さんも大切に使おうと思うんじゃないかな。
 
 
 
 

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