埼玉県川口市に本社を置き、関東一円で解体業を手がけるKM(ケーエム)総合解体。代表の山﨑和弥氏は、15歳で解体の仕事を始めた叩き上げの職人だ。一時は他業種に勤めるも、自分には解体しかないと一念発起し事業を立ち上げた。若手への丁寧な指導とチームワークで、どこよりもスピーディに作業を進める姿勢が同社の売り。31歳の若さで精鋭集団を率いる山﨑代表に、解体に賭ける情熱や、元請けから信頼される秘訣をうかがった。
建物に最適な方法で安全・確実な解体工事

インタビュアー 石黒彩 (タレント)
山﨑 戸建住宅からアパート・マンション、そして駅や商業施設などの大規模建築物まで、あらゆる建物の解体に取り組んでいます。もちろん木造も鉄筋も解体できますし、その建物に最適な方法で安全・確実な工事を行っているんですよ。すべてを解体するのではなく建物の一部を取り壊したり、内装だけを解体したりする工事も可能です。
石黒 想像以上に幅広い建物を手がけておられるのですね。私たちがよく知っている建物を解体したことはありますか?
山﨑 最近では、JR有楽町駅やパシフィコ横浜の解体をしましたね。私も、できる限り現場に出て陣頭指揮を執っています。
石黒 本当に、誰もが知る建物の解体に関わっていらっしゃるんですね! 今は東京オリンピックに向け、いろいろなところで建設工事が進んでいます。私は解体の現場を通りかかると、中はどうなっていたんだろうと興味津々でのぞき込むときがあるんですよ(笑)。解体のお仕事は、とても充実感があるでしょうね。
山﨑 もちろんです。ただ、この仕事は簡単そうに見えるようですし、壊すことがストレス解消になってうらやましいと勘違いされることも多いんですよ(笑)。
石黒 解体工事は建設工事より大きな音がするし、ほこりも舞って大変ですよね。山﨑代表はそのような現場で、どんなときに一番やりがいを感じるのでしょうか。
山﨑 それは短い工期など厳しいノルマを課されても、みんなで力を合わせやり遂げた瞬間ですね。私たちは「【上質解体】継続は力なり」をキャッチフレーズに、常に努力を忘れず質の高い解体に取り組んでいるんです!