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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

土地を活かす建築設計で
理想の住まいを実現する

 

人との縁のありがたさを感じた

 
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杉田 建築を基礎的な構造から学んでこられた北野代表だからこそ、アイデアの引き出しも多いんでしょうね。私は先日、とある寺院を初めて訪れました。その時に、本堂と庭園が、近くにそびえる山を背景として映えるようにバランス良く配置されていることや、部屋の中にあえて柱を立てることで距離感を強調するなど、その空間全体が見事に設計されていると感じました。
 
北野 さすが杉田さんですね。西洋は建築物と庭園を個別に考えます。でも日本では庭園や周囲の自然環境と合わせて、一つの空間として認識しています。また、その空間の見せ方も独特です。例えば、大きく見せたい部屋は、あえて前室の天井を低くして、奥の空間を相対的に高く、広く感じさせるような工夫がなされています。私はときどき古い歴史的建築物を見学、時には実測し、このような独特の日本の技術に現代的解釈を施し、自らの仕事にも活かすようにしています。
 
杉田 とても研究熱心でいらっしゃるんですね。そうして得たアイデアをお客さんにうまく伝えるために、工夫していることはなんですか?
 
北野 独自のヒアリングシートをお渡しして記入してもらい、施主様のご家族がお風呂に入る時間や、就寝する時間など、細かい点までライフスタイルを把握するようにしています。当然ながら、施主様の大半は、建築についての詳しい知識をお持ちではありません。特に、空間の広さや高さを言葉と図面だけでご理解いただくのは難しい。ですから、ヒアリングした情報を手がかりに具体的なデザインを起こし、それをもとに施主様に丁寧にご説明し、ご意見をお聞きします。そして、施主様にとっての最適な住まいになるよう、時間をかけて何度も何度も修正を繰り返していくわけです。
 
杉田 お客さんの理想を追求するために、とても丁寧に作業を進めていくんですね。その姿勢は、まさにプロフェッショナルな建築家としての自分とも、正面から向き合っているように感じます。これまでのお仕事の中で、印象的なエピソードはございますか?
 
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北野 実は阪神淡路大震災のあとに、私が設計者としての思いをつづったリーフレットを、休日返上で関西の各住宅地を歩いて手撒きしたことがありました。すると、それから十数年経って「ようやく家を建てることができる、ついては設計を頼みたい」とご連絡があり、その方にお会いしてみると、くしゃくしゃになった当時のリーフレットを大切に持ってきてくださったのです。その瞬間、「あのときの努力が報われたんだ」と涙が出てきて、人とのご縁のありがたさを感じることができました。
 
杉田 素敵ですね。そのお気持ちこそ、北野代表が真剣に設計を続けてきた証拠だと思いますよ。今日のお話をお聞きして、北野代表がわかりやすく設計の魅力を伝えてくださるので、私も建築に興味が出てきました! これからも、北野代表のご活躍を期待しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
施主様との対話をきっかけとして、自分の頭の中で思い描いたアイデアが形として実現していくこと。そして何より施主様に喜んでいただけることが、仕事をしていて一番嬉しいですね。
(北野彰作)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業者名 北野彰作建築研究所
■ 所在地 〒543-0055 大阪府大阪市天王寺区悲田院町8-26-808
■ 事業内容 一級建築士事務所
■ 設立 平成元年10月
■ ホームページ http://www.kitano99.com
 
 
 
 

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