畑山　安本社長のお話をうかがっていると、食に対する強いこだわりや信念がひしひしと伝わってきますよ。
 
安本　ええ。お客様の口に入るものですから、妥協は許されないと思っています。例えば、たまたま妥協して質の低い肉を提供したのが初めて来たお客様だったとして、「この店のレベルはこの程度か」と思われるのは絶対に嫌なんです。ですから、どんなときでも最高の肉で、最高のおもてなしを心がけています。「ここに来たら、いつもおいしいものが食べられる」と思ってもらえるお店にしたいですね。
 
畑山　その思いはきっとお客さんにも届いていると思いますよ。リピーターがたくさんいらっしゃるのが何よりの証拠でしょう。
 
安本　ありがとうございます。私はお客様に「おいしかったよ」、「また来るよ」と言われるために、常にサービスの向上を追求し続けてきました。今こうして私があるのは、お客様に育てていただいたおかげだと思っているんです。味やメニューについて感じた意見を正直に言ってくださるのは、本当にお店のことを思ってくれている方ですから。そうしたお客様の声を真摯に受け止め、従業員みんなで試行錯誤しながら、今年2018年でオープンから10年間続けてきました。本当にありがたいです。
 
畑山　お客さんの言葉が、安本社長や従業員さんたちのエネルギーになっているんですね。安本社長自身、この10年で変わったところはありますか？