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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

知識と共に基礎力を培い
努力の経験を自信に転換

 

画一的な指導では子どもは伸びない

 
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吉井 すると、他塾での勤務を経て再び独立されたのですね。
 
服部 はい。それも生徒に背中を押された形です。勤めていた塾はフランチャイズで、あらゆることが規定・規約で定められていましたから。規定から外れたことをするにはそのつど本部の許可が必要で、臨機応変な対応ができなかったんですよ。
 
吉井 子どもの性格は千差万別だし、その日の気分によっても違うでしょう。なのに、画一化されたマニュアルではうまく指導できませんよね。
 
服部 熱心に教えることが規約違反になるのなら、何のための塾かわかりません。でも、営利を追求するにはすべての教室の指導方法を画一化してしまったほうがいい。世の中には、生徒の成績よりも利益が大切という塾もあります。会議で売り上げの話をするのも大事ですが、いかにして生徒を目標の中学・高校に合格させるか、いかにして授業のレベルを上げていくかといったことを本来は議論すべきだと思うんです。
 
吉井 塾も営利組織である限り仕方のないこととはいえ、本来提供すべきサービスをないがしろにして営利を追求するのは、本末転倒ではないでしょうか。
 
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服部 だから私は本部の意向を無視し、私が理想とする教え方を、こっそり実践していたんです。これまでに培ってきたノウハウを駆使し、生徒の成績を上げるための指導を隠れて行っていたんですよ。
 
吉井 それって、生徒にしてみればラッキーだけど、本部に知られたら大変でしょう!
 
服部 そうなんです。それで、生徒のほうがヤキモキしていたようで、私に独立しろと言うんです。きちんとした形で教えてもらいたいと。
 
吉井 実際に学んでいる生徒には、画一化された指導法と、服部代表の指導法の違いが、克明にわかったからこそでしょうね。
 
服部 極端な言い方をすると、もともと成績の良い子はどんなやり方をしても成績が伸びるんです。だからこそ、そうでない子の成績を伸ばしてあげることが私の使命だと思っています。