B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

固定観念から脱却しニーズに応える呉服店
株式会社京繊/京都さがの館 常務取締役 田中威之

 
プロフィール (たなか たけゆき)京都府出身。大手ゼネコンに7年間勤めた後、実家の呉服店を継ぐ。業界の固定観念に縛られない柔軟な発想で、従業員10名、店舗数2店舗だった店を、7年で従業員140名、店舗数も15店舗にまで成長させた。20代をターゲットにし、さまざまなファッションショーに何度も参加。大学卒業式シーズンの袴のレンタル数では、関西で7年連続1位を記録し、信頼と実績も兼ね備えている。【ホームページ
 
 
 
関西圏を中心に着物や袴、ドレスなどのレンタルを手がける京都さがの館。高級志向であった着物のイメージを変えるため、20代をメインターゲットとし、有名ファッションショーにも多数出演。顧客の声に、期待以上に応えることを企業理念とし、わずか7年で従業員10名から140名になるほど急成長を遂げた。また、利用者からの信頼も厚い。「京あるき」など観光客向けサービスも展開し、呉服業界の固定観念に縛られないサービスも魅力だ。
 
 
 

他職種を経験し、見えた呉服屋の可能性

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー タージン(タレント)
タージン 袴・振袖レンタルや観光着物レンタルを行う京都さがの館さんにお邪魔しています。お話をうかがう田中常務は、京都さがの館さんを運営する株式会社京繊の田中元子社長のご子息だそうですね。
 
田中 はい。ただ、もともと継ぐつもりはなく大手ゼネコンに入社したんですよ。7年ほど営業などを行っていました。実績を重ねるにつれて自分でビジネスがしたくなり、「実家がある」と思ったんです。
 
タージン なるほど。前職での経験で活かされていることや、大手ゼネコンから呉服業界に入ったからこそ見えたことも多いでしょうね。
 
田中 数字に対する厳しさや、会社組織のつくり方は今に活きています。ビジネスの基礎を培えましたね。また、家業を客観的に見たことで、20代のお客様が多いのに高級志向が強すぎる、ニーズとのギャップに気付きました。だからこそ、そこを変えれば、さらに成長できると感じたんです。なので、カタログでは若いモデルさんを使ったり、ショーにも出たりして、若い方が着物に接する機会を増やしたんです。その他、いろんな業界出身者を採用して新しい流れをつくろうと意識しています。キャリア入社従業員の、8割が異業種出身なんですよ。
 
タージン 若い方向けのラインナップに路線を変更するなど、業界外部からの目線で固定観念に縛られずスピード感を持ってやってこられたのですね。