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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域の住みよい暮らしを建設の仕事で支える
小林土建工業株式会社 代表取締役 小林房子

 
プロフィール 埼玉県出身。小林土建工業(株)の創業者を父に持つ。短期大学の被服科を卒業後は、博物館で展示解説員として勤務。パソコン教室に通ったことをきっかけに、家業を手伝うようになった。2010年に事業を継承。業界では珍しい女性代表として、五里霧中の日々を過ごすも、従業員や先代からの顧客に支えられ、会社を継続、発展させた。どんな案件にも誠実に対応する仕事の質は、地元でも高く評価されている。【ホームページ
 
 
 
女性職人も珍しい土木業界。女性経営者となれば、なおのこと希少である。「同業の方々も、当初は私とどういう距離感で付き合えばいいのか悩まれていたようです」と、代表就任当時を笑って振り返るのは、小林土建工業株式会社の小林房子代表取締役だ。腕利きの職人だった父の突然の他界により託された、代表職。その重責をどう乗り越え、社を継承、発展してきたのか。穏やかな中にも強い意志を感じられる口調で、小林社長が語ってくれた。
 
 
 

男性社会の土木業界で女性代表となり8年目

 
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インタビュアー 川上麻衣子(女優)
川上 埼玉県、茨城県を中心に土木および舗装工事を行う小林土建工業株式会社さん。具体的に、どのような工事を手がけているんですか?
 
小林 土木工事や舗装工事といった公共の工事から、不動産会社の宅地造成、一般住宅のブロック工事など、民間の法人様、個人様のご依頼にも対応しています。近年は、民間の工事を手がけることがメインですね。仕事の仕上がりを見て、「こっちもお願いしたい」とご依頼を受けるケースもありますね。
 
川上 地域の方々から厚い信頼を寄せられているんですね。とはいえ、やはり気になるのは女性が代表を務める土木会社という点です。男性が多い業界では、かなり珍しいのではないですか?
 
小林 父である先代から事業を受け継いだ当時は、同業者の寄り合いや総会でもずいぶん珍しがられましたね(笑)。この2018年で就任して8年目となる今では、少しずつお話しできる方が増えて、とても嬉しいです。
 
川上 どういった経緯で小林社長が2代目に就任されたのかも、同じ女性として大変気になります。本日は小林土建工業さんと小林社長についても詳しくうかがいたいですね。