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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

秩父の水でつくり上げる
絶品こんにゃくの秘密

 

自社農園を開き昔ながらの在来種を栽培

 
杉田 そもそも、野口会長が秩父でこんにゃくやしらたきの製造販売を始めたのは、どのようなきっかけがあったのですか。
 
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代表取締役会長の野口孝行氏
野口 もともと、私の家がこんにゃく芋の農家だったんですよ。栽培したこんにゃく芋は農協などに出荷していました。でも、生産から製造・販売まで一貫して手がけたいと、ずっと思っていたんです。そこで私は東京に出て、こんにゃくの製造会社で4年間修業しました。22歳で秩父に戻り弊社を興し、原料の調達から販売まで自ら手がけるという夢に挑戦したのです。
 
杉田 創業当時と現在を比べると、生産量もずいぶん増えたのでしょうね。
 
野口 はい、創業時は秩父の農協を間借りして事務所にし、こんにゃくも手づくりで製造していましたからね。当時の生産量は1日1tほどでしょうか。機械化を進めた現在は1日あたり20tの商品を製造しています。
 
杉田 手づくりの良さをそのままに製造工程を機械化する。それにはご苦労も多かったでしょう。
 
野口 そうですね。水の温度や原料を水に溶くタイミング、それを置いておく時間などの管理には微妙な技術が必要です。機械化を進め生産量を増やしながら、手づくりと同じクオリティを保つのは大変でした。工夫を凝らし、本格的に機械化するまで数年かかりましたね。機械化し、製造が昔と比べ楽になった今も、弊社のスタッフは手づくりと同じ品質を保つ“コツ”をしっかりと把握していますよ。
 
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杉田 先ほど工場を見学させていただき、スタッフの皆さんが仕事に集中していて、良い緊張感が漂っていると感じました。
 
野口 その緊張感があるからこそ、全国のお客様に「おいしい」と言っていただける商品をつくることができるんですよ。
 
杉田 そういえば秩父食品さんでは、こんにゃく芋の自社栽培も手がけておられるそうですね。
 
野口 はい。私が子どもの頃に食べていた、本当に秩父の風土に合ったこんにゃくをもう一度つくりたい。そうした思いで2010年に自社農園を開き、昔ながらの在来種に近いこんにゃく芋を栽培しています。
 
杉田 会社の原点であるこんにゃく芋からこだわって、良い商品をつくり続ける秩父食品さん。「味が違う!」と納得できるのも当然かもしれませんね。