
インタビュアー 杉田かおる(女優)
西岡 私は、自分の手で自分が住む家を建てたくて、学校卒業と同時に大工になりました。でも、兄が型枠工事の職人だったこともあり、その後すぐに同じ会社に弟子入りし直したんですよ。それからは30年近く、この業界一筋。今では息子も一緒に働いていますよ。
杉田 息子さんが後を継ぐという夢ができましたね! 型枠工事で、最も大切なのはどのような点なのでしょう。
西岡 それは建物が完成した形を想像するなど、考えを巡らせ続けることですね。考える時間や量が少なければ、何年やってもそれなりの結果しか残せません。逆に、多ければ多いほどいい結果につながると思っています。私は、飲みに行っても型枠のことが頭から離れませんよ(笑)。
杉田 経験やセンスはもちろん、考えることが大事なのは俳優と同じですね。西岡代表のお話から、型枠工事は、考え続けることで楽しみが増す創造的なお仕事だと感じました。そんな型枠工事の魅力を伝えるため、西岡代表は定期的にセミナーを開いているとか?

杉田 セミナーでは、やはり考えることの大切さなどを教えているのでしょうか。
西岡 おっしゃるとおりです。型枠の職人は、人からお金をいただいて“商品”をつくっているという意識を持つこと、そして結果に責任を持つためにも、日頃から仕事について考え続けることが大事だと伝えています。型枠工事は、自分が建てたものを自慢することができる魅力のある仕事。若手はもちろん初心者や興味があるという方たちに、一人でも多く参加していただきたいですね。
杉田 やる気さえあれば、どこまでも伸びることができるのが職人の仕事。ぜひ、西岡代表の力で若者の可能性を引き出してください!
「仕事を楽しむ」とは‥
次世代の若者を育てることです。かっこいい仕事をしたら、気持ちいいでしょう。おせっかいかもしれませんが、自分の経験してきた喜びもしんどさも伝え、教え子が育っていけば本望ですね。
(西岡正志)