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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

顧客の喜びを第一に
最善のガス設備を提案

 

企業の歴史が顧客の信頼をつくる

 
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 体に異変が出るほど追い込まれた状況から、そうして立ち直れたのは、周囲の支えも大きかったのでしょうね。
 
谷島 はい。その点は、弊社の強みにもつながっています。まずは、横のつながりで同業他社の皆様から助けていただきました。ご自身の会社もお忙しいというのに、私の事務所までスタッフの方を5名ほど連れて見え、仕事を手伝ってくださった部長さんもおられましたね。弊社の台所事情を知って、仕事の納期に余裕を与えてくださった方も。また、職人の方々にも救われました。セルビスが再スタートすることをお伝えすると、「谷島さんについていくよ」とおっしゃったんです。
 
 協力会社や職人さんあっての仕事ですから、その顔ぶれが変わらなかったのは、新生セルビスの大きな財産と言えますね。
 
谷島 人は宝だと、身をもって学べましたね。
 
 そのお考えは、モデルルームを社員のコミュニティルームとしても活用なさっているところにも表れていると感じます。でも、そのように周囲の人の応援があったのは、それまでに谷島社長が積み重ねてきた信頼があったからこそですよ。
 
谷島 ありがとうございます。しかし、私というよりはセルビス、あるいは先代が積み重ねてきたものでしょうね。実は現在も、書類の整理や段取りの方法など、2004年に復活した当時の仕事のやり方を踏襲していまして。ICTの進化への順応ももちろん欠かしませんが、基本軸はブレていません。
 
 そうしたお話をうかがうと、企業としての実直な姿勢を感じ取れます。取引先の企業からも、厚い信頼を寄せられているのではないですか?
 
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谷島 そうですね。この業界は組織再編が日常茶飯事なので、ずっと同じ屋号で営業を続けている会社は珍しいんです。その点、私が先代から事業を継承したとはいえ、セルビスという看板を下ろすことなく仕事を続けているところは、高く評価していただけています。
 
 2004年の苦労が、今ようやく報われつつあるわけですね。時代の荒波を乗り越えた歴史を知れば、現在のセルビスのスタッフさんたちも、より自分たちの仕事に誇りを持てると思いますよ。