今や「ペットは家族」という認識が一般的だ。適切な医療を受けさせ、少しでも長く生きてもらいたいと飼い主なら誰でも考える。しかし、犬や猫は言葉を話さないだけに、動物病院選びは慎重に行う必要がある。千葉県八代市にあるオハナ ペットクリニックの辻川俊介院長は、「飼い主と同じ目線でペットに接したい」と話す。獣医師として威厳を示すのではなく、飼い主に足りない知識をフォローする“オハナ”としてのスタンスを貫いている。
家族の一員でありたい

インタビュアー 名高達男(俳優)
辻川 ありがとうございます。ワンちゃん同士、あるいは飼い主さん同士が気軽に交流できるような設計を心がけました。
名高 屋号の「オハナ」って、ハワイ語で「家族」を意味する言葉ですよね。
辻川 はい。ペットは飼い主にとって家族同然です。私も同じ家族の一員でありたいとの思いから、オハナ ペットクリニックと名付けました。
名高 確かに、最近はペットへの価値観が変わっていますよね。私も動物は好きで、昔は犬と猫を合わせて10匹くらい飼っていました。子を産んで大所帯になり、世話が大変でしたが(笑)。以前は犬なら番犬、猫だったら愛玩動物といった位置づけだったのに、今は辻川院長がおっしゃるように、すっかり家族の一員ですよね。