B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

子どもに健康な未来を 
地域医療を支える小児科

 

子ども一人ひとりと向き合い未来を診る

 
glay-s1top.jpg
八木 私は野球のジュニアチームの監督として、チーム全体が1つの目標を目指すことの重要さを実感しています。竹綱院長はスタッフとどんな目標を共有していますか?
 
竹綱 医療にはゴールがないので、共有するなら目標より“想い”です。そこで、クリニックのユニフォームの背中に「Children’s Medical Suport Team」と入れ、私だけではなく、全員で子どもたちを支えていこうとチーム意識を高めています。チームの方針は、「基本は子どもたちのためになることなら何でもOK。でも、自分の利益のためはNG」です。
 
八木 なるほど、自由な中でも全員に1本のしっかりとした芯が通っているんですね。他にも竹綱院長ならではのこだわりがありそうだ。
 
竹綱 私は、医療はもちろん何事も本物でないといけないと思っています。ですから、待合室や診察室に飾ってあるアニメなどのイラストも全て実際に使用されたセル画なんですよ。子どもたちには、幼い頃から“本物”とはどういうものかを感じもらえれば嬉しいです。
 
八木 素晴らしい理念ですね。では、竹綱院長が子どもに接するときに大事にしているポイントを教えてください。
 
glay-s1top.jpg
竹綱 差別化せず、どの子どもにも同じように接すること。そして一人ひとりときちんと向き合うことです。
 
八木 野球のコーチングでも同じです。1人ずつをしっかり見て「ここだ」というときにかける一言で、思いがけず良い結果につながることだってありますからね。1つの試合の中でも子どもたちは大きく成長しますので、人間の可能性を感じますよ。
 
竹綱 八木さんのおっしゃる通り、どんな子どもも、未知の可能性を秘めています。小児科医療は、今の健康状態だけではなく、未来を診るもの。私は、将来は国を動かすような人になってほしいと思いながら、いつも子どもたちを診療しています。いつの日かインタビューで「この先生に出会ったことがきっかけ」と私の名前を出してくれるようなことがあれば嬉しいですね(笑)。
 
八木 そこも野球のコーチとして共感できるところがあるな(笑)。今後の目標はいかがでしょうか。
 
竹綱 まずは24時間体制で診療するための土台を固めたいです。奈良県は小児科医が少なく、救急対応できる病院が北と南のエリアに1つしかないのが現状。小児科同士の横の連携を密にして、充実した環境を整えつつ、地域に貢献していきたいと思っています。
 
八木 お話をうかがって、竹綱院長は子どもたちの“命綱”だと感じました。まさに、小児科医の鑑です。地域の子どもたちの健康を守るセーフティネットとして、これからも頑張ってください。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
周りの人たちが「幸せ」と感じてくれることが、私の幸せであり、仕事のモチベーションにもつながっています。
(竹綱庸仁)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 たけつな小児科クリニック
■ 所在地 〒630-0122 奈良県生駒市真弓1-2-8
■ 事業内容 小児科クリニック
■ 設立 平成29年10月
■ 従業員数 16名
■ ホームページ http://www.taketsuna-kojika.com