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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 八木裕(野球解説者)
八木 真田直和社会保険労務事務所を運営する真田代表は、人事労務コンサルタントとして活動されているそうですね。
 
真田 はい。中小零細企業の経営者の方々から人材に関する相談を受けています。ゴルフで例えると、キャディーのようなポジションですね。人を“人件費”として捉えるのではなく、“資産”として捉えるためにはどうしたらいいのかを経営者の方に寄り添って、一緒に考えていきます。
 
八木 キャディーというのはわかりやすい例ですね。そういえば、社労士には会社員を経験した後に転職される方が多いと聞いたことがあります。真田代表はいかがですか。
 
真田 確かに会社員を辞めて社労士になる方は多いですね。ただ、私はこの業界一筋です。社会人の第一歩からこの業界におりまして、特定社会保険労務士としての資格も取得していますから、人事労務についてはかなり詳しいと自負しています。
 
八木 キャリア十分、この道のプロですね。頼りになります。では、独立前から社労士事務所で働いていたわけだ。
 
真田 ええ。勤めていたのは、日本最大手の社労士事務所でした。新卒で、顧客から契約を取ってくるコンサルティング営業を経験し、35歳まで順調にステップアップして、250人ほど部下を抱える役員まで昇進しました。ちょうどその頃、私が中心となって、会社のコスト削減を推進するべく、システムを導入して働く仕組みを変えることにしたんです。主要メンバーを集めて打ち合わせを毎週のように行い、段取りよく進めていたつもりでした。でも、既存の仕組みを変えることを快く思わない部下たちが、「パワハラを受けている」などと私を非難していたんです。結果として、その役職からは外れることになりました。
 
八木 それはさぞ悔しかったでしょうね。
 
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真田 そうですね。「役職から外れろ」と言われた日に、二度と同じことを繰り返すまいと、妻に頼んで私の姿を写真に撮ってもらいました。当然よい表情ではありませんでしたね。追いつめられたときの自分は、こういう顔になるんだなと思いました。戒めのために、今でもその画像はスマホに保存しております。
 
八木 なるほど。悔しさを忘れないようにしているんですね。
 
真田 ええ。徳川家康の肖像画に「しかみ像」というものがあります。三方ヶ原の合戦で武田信玄に敗北した家康が、戒めのために描かせた肖像画だと言われています。それと同じですね。