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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

新たな通信網の仕組みと 
人が中心のIoTを提唱

 

ウェアラブル端末で医療や介護に貢献

 
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健康管理に役立つ、様々な計測機能を有したリストバンド
三浦 それでは、実際に開発中の製品にはどんなものがあるのか、教えていただけますか?
 
森田 わかりました。これは試作品です。何をするものか、わかりますか?
 
三浦 これはリストバンドですね。となると、脈拍を測るとか?
 
森田 さすが三浦さん。いい線つきますね! 脈拍や体温などのバイタルサインや歩いているのか寝ているのかなどの状態が把握できる装置です。GPS機能を利用して、位置情報も確認できるように開発中で、将来的には医療機器認定も取得して遠隔医療などに応用できるようにしたいと思っています。仮に認知症を患った方がこれを装着すれば、拘束することなく健康状態を把握できますし、徘徊などで所在不明になった際、すぐに見つけることもできます。ビーコンを取り付ければ、玄関から外に出た段階でアラームを鳴らすことも可能です。
 
三浦 それはいい。認知症の方が自宅や施設を出て行ったことにすぐに気付けるかどうかは、とても重要だと聞いたことがあります。電車やバス、タクシーを利用するケースもあり、警察の捜索が難航して長期間行方不明になってしまう方もいるそうなので。
 
森田 そうですね。ただ、介護の担い手が不足している現状では、誰かがずっと見守っているわけにもいきません。かといって、徘徊を防ぐためにベッドに縛り付けるわけにもいかない。この端末を装着することで、無断外出に気付けるメリットは大きいと思います。
 
三浦 医療・介護の両分野での活躍が期待できる装置ですね。でも、位置情報を発信するためには、この端末が通信可能でないとダメですよね。認知症を患う全てのお年寄りに装着すると、通信料が膨大になるのでは?
 
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森田 三浦さん、いいことを聞いてくれました! 実は弊社が開発したのは、端末そのものよりも、新しい通信網の形である「ソーシャル・エリア・ネットワーク」なんです。日本では現在、スマートフォンにしろ、パソコンにしろ、ネットを利用するには大手の通信キャリアを利用する以外に方法がありません。これって、大手に独占されているような感じがして嫌じゃないですか?
 
三浦 確かに。サービスの選択肢が限られていて、消費者としてはあまり愉快な気分ではありません。
 
森田 弊社が開発するソーシャル・エリア・ネットワークは、Wi-Fiルータのような「LPWA(ローパワーワイドエリア)ステーション」を家庭や企業などに設置し、そのステーションから電波が届く範囲であれば、誰でもネットワークを利用できるようにするものです。
 
 
 
 

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