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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

床工事の専門会社が 
下地調整剤の開発に成功

 

海外に進出し理想のサイクルを実現したい

 
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服部 それは、誰でも床を剥がせるようにする機械と、簡単に下地の調整ができる下地調整剤をつくり、その販売を仕事の中心にすることです。展示会に出品したところ、下地調整剤のほうに注目が集まったので事業として継続することにしました。
 
川﨑 床工事の専門会社で、しかも下地調整剤まで自社で生産する。そんな企業は他にもあるのでしょうか。
 
服部 こんなことをしているのは日本で私だけでしょうね(笑)。現在はようやく営業体制を整えることができたので、商品の販売に本腰を入れ始めたところなんですよ。
 
川﨑 服部社長はパン職人として1℃、1gといった差にこだわってきた方です。僕には下地調整剤の性能までわからないとはいえ、服部社長のように繊細で真面目な方がつくる商品が良質であることは間違いないでしょうね。商品のクオリティーは、もう満足できる段階まで達しましたか?
 
服部 とても良い商品ですが、100%満足ではありません。改善の余地はまだあります。
 
川﨑 でも、それでいいのではないでしょうか。僕も数え切れないほど舞台を経験してきた中で、自分自身で納得できたことは1回もありません。それよりも今日より明日、明日より明後日と、常に完璧を目指して取り組むことが成長につながると思うんです。
 
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服部 そうですね。人間は、夢や理想を持つことが何よりも大事です。
 
川﨑 まさに、服部社長がおっしゃる通りですよ。今後のビジョンについては、どのようにお考えでしょうか。
 
服部 まずは、日本で弊社の使いやすい下地調整剤をたくさんの方に知ってもらい、使っていただくこと。そして、いずれは海外にも進出することですね。実を言うと、社名に「エンタープライズ」と付け加えたのもそのためなんですよ。海外では商品を販売するだけでなく、コストを下げるためにも工場を新設し雇用を生みたいと考えています。外国で弊社の下地調整剤を生産して雇用を創出し、世界中で商品を使ってもらう。その理想的なサイクルをつくり出すことが現在の私の夢ですね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
夢を持ち、夢を追い続けて挑戦することを忘れない。挑戦すれば人の縁ができますし、そのつながりはまた新しい夢や挑戦への動機になっていきます。
(服部貢士)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社ORION ENTERPRISE
■ 本社 〒158-0091東京都世田谷区中町4-6-11
■ 事業内容 床剥がし・下地調整・床施工などの下地工事請負/内装下地調整剤の開発、製造/内装機械工具の開発
■ 創業 平成6年8月
■ 従業員数 8名
■ 主な取引先 東リ株式会社/株式会社タジマルーフィング/株式会社スミノエ/リック株式会社
■ ホームページ http://orion-enterprise.com