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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

検査機開発とリスク管理で
企業と子どもたちの力に

 

日本企業にリスク・マネジメントを普及

 
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吉村 安藤社長は、改善の余地のある業務で困っている人を見ると、きっと助けたくなる性格なのでしょうね。
 
安藤 そうだと思います。それに、アイデアを出したり新しい機械を開発したりするのがおもしろいんですよ。そのためにたくさんの本を読みつつ、いろいろな人に質問もして勉強することが、楽しくて仕方ありません。子どもの頃からものづくりが好きで、無線機やラジオを自作していたくらいですから。
 
吉村 良いですね! その後はどうされたのですか?
 
安藤 30歳を前にして、半導体製造装置に使う高周波電源を開発する外資系の会社に入社しました。そこで2年間勤務した後は麒麟麦酒株式会社に転職し、子会社のキリンテクノシステム株式会社へ出向。飲料容器の検査装置の設計・開発や営業に従事しました。そして定年まで27年間もお世話になったんです。
 
吉村 一見、一般の人には馴染みのない分野に思えますが、世の中で絶対に必要とされるお仕事をされてきたんですね。
 
安藤 はい。在職中は、本当にたくさんの業界から「こんな検査装置が欲しい」とご要望をいただきました。ですが組織に属している以上、様々な事情で実現できない案件も多かったんです。困っているお客様にせっかく声をかけていただいたのに、断ってしまうのが残念で仕方がありませんでした。アイデアはいくらでも出るので、もっと自分らしく仕事をして、お困りごとを解決したい──そんな思いから今年2017年の6月に起業することにしたんです。
 
吉村 御社では、リスク・マネジメントの訓練と普及をする事業もされていますよね。検査装置の開発などとは分野の異なる事業だと思います。これは、どのようなきっかけから始められたのでしょう。
 
安藤 2010年にリスク・マネジメントを50年以上研究されている、権威である武井勲先生のセミナーを受けたことがありまして。武井先生と知り合いになり、「起業します」とご報告したところ、「日本にリスク・マネジメントを普及させよう」という話に広がっていったんですよ。そこで武井先生に弊社の顧問に就任していただき、リスク・マネジメントのコンサルティングや教育活動を展開することになりました。
 
吉村 リスク・マネジメントとはよく聞きますが、なかなかピンと来ない方も多いでしょう。企業にとって必要なリスク・マネジメントとは、どのようなものか教えていただけますか。
 
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安藤 では酒店を例に挙げてみましょう。例えば地震などの災害が起きたとき、店の棚に並べた酒瓶が倒れないようあらかじめ補強しておけば、被害を最小限に食いとめてお店を継続することができますよね。これは小さな具体例で、企業継続計画、略してBCPと言います。そのようにリスク・マネジメントとは、災害や社内の不祥事などへの備えを日頃から積み重ねることで、少しでもリスクを減らす仕組みをつくり上げておくことなんです。新聞・テレビを見ていても企業の不祥事は枚挙にいとまがないですよね。だからこそ積極的にリスクテイキングすることが企業の発展にもつながります。日本は安全な国ですが、そのせいかリスク・マネジメントや危機管理の感覚に乏しいので、意識を変えていけたらと思っています。
 
吉村 なるほど。安全だからといって油断してはいけませんし、安全なうちに備えておかなければならないことが、たくさんあるのですね。そうしたことについて、先駆者の方から学べるとあれば心強いですよ。
 
 
 
 

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