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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

企業とメーカーを橋渡し 
ものづくりを高効率化

 

先代の“イズム”を2人の息子が継承

 
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水野 そうすると、創業者は仲村社長のご主人でいらっしゃるのですか?
 
仲村(惠) はい。当初は、夫が会社勤めの傍ら、発注先や価格を決定し、息子である和教に実務を指示するという形で運営していました。最初は言われるがままに動いていた和教も、そのうちにノウハウを培い、また、自ら取引先も開拓して事業を軌道に乗せたのです。
 
仲村(和) 最初の大きな仕事は今でもよく覚えています。ある大手企業が、月あたり数千個の部品を必要としていたのに対し、当時発注していたメーカーからは月200~300個しか納品されず、納期遅延の状態がずっと続いていました。弊社が間に入り、別のメーカーに生産を委託したことで、この納期遅延が解消されたうえ、3割ほどのコストダウンが図れたのです。取引先も非常に喜ばれ、弊社との継続取引を申し出てくださいました。そして順調な拡大をしていた中で父は急逝してしまったのです。
 
水野 先代が亡くなったときは、さぞ不安でいらしたでしょう。
 
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仲村社長のご子息、取締役を務める和教氏
仲村(和) 父が他界したとき、私は業界のことを何も知りませんでした。ある程度ノウハウは得ていたものの、最終的には父に確認を取り、イエスかノーかを判断してもらっていたので。父がいなくなったことで、自分の行動が正しいかどうかが判断できなくなり、きっと取引先もメーカーも離れていくだろうと危惧していました。
 
仲村(惠) でも実際には、離れていった取引先は1社もありませんでした。夫の人望が厚かったこと、そして和教の行動が取引先やメーカーのニーズに叶っていたからでしょう。
 
仲村(和) 今も父の“イズム”を継承しつつ、「父だったらどう考えるか」と自問自答して、自らの行動を決定しています。父はいわゆる“グレー”の対応を取る人で、白黒はっきりさせたい性格の私からすると、もどかしいと思うことが何度かありました。しかし今では、あえてグレーのまま、その時々によって濃淡を変えるというスタイルのほうが丸く収まると考えています。例えば、納期に間に合わなかったメーカーがあった場合、以前の私なら強く非難していたかもしれません。しかし、責めても納期遅れは解消しない。むしろ遅れをとがめることで、メーカーとの関係が悪化する可能性があります。弊社はメーカーの協力あってこその会社ですから、責めるよりも、今後どうしていくかを前向きにメーカーと一緒に考えるほうが、協力メーカーにとっても、取引先にとっても得策だと気付いたのです。
 
 
 
 

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