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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

縁と人脈を大切に
製造業への若き挑戦者

 

なんでも自分でやろうという考えは甘すぎる

 
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畑山 CSテクノとエスビー精工、それぞれの社名の由来を教えてください。
 
千葉 CSテクノのCSは、私の名前「千葉繁史」の頭文字です。エスビー精工のSはスモール、Bはビッグの頭文字。製造業として、小さなところから始めて大きなものも取り扱えるようになりたい──という思いを込めました。また“精工”については、実はビジネスとして“成功”するという意味も含んでいるんですよ。
 
畑山 なるほど。千葉社長の様々なお気持ちを盛り込んだ社名だったんですね。CSテクノさんとして独立して間もなく1年、エスビー精工さんを設立して数ヶ月経ってみて、現在のご感想はいかがでしょう。
 
千葉 いやあ、早かったですね(笑)。独立すると会社勤めの頃のように、ノルマをクリアすればそれでいい、というわけにいきません。自分で全てを背負わなければならないのが、経営者のつらい部分だと感じました。本当のことを言うと、弊社ではスタッフを雇う予定がなかったんですよ。当面は、私と経理を担当する妻の2人だけで会社を続けるつもりでした。
 
畑山 でも、今はスタッフの皆さんがいらっしゃいますよね。
 
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千葉 そうなんです。取引先でもある先輩の経営者の方々に、独立後、「しんどいです」と相談したところ、「1人でしんどいのは当たり前だ」と言われたんですよ。「会社というのは利益が大事。人件費を抑えるためになんでも自分でやろうとするのはわかるが、その考えは甘すぎる」と、アドバイスをいただきました。やはり自分で会社を立ち上げたら、周りを見る余裕がないとダメですし、経験してみないとわからないことがたくさんあると理解できましたね。
 
畑山 自分の力で会社を動かせるのは独立の醍醐味です。でも、それだけではない大切なこともある。千葉社長は事業に挑戦しながらそのことを考え続けてこられ、人のアドバイスに耳を傾けることができたのも、信頼できる人脈を築いてきたからなのでしょうね。