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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人と車の縁をつなぐ 
池尻のカーディーラー

 

頼り頼られる人間関係を築くのが楽しみ

 
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矢部 池尻にお店を出すことは、やはりこれまでの縁で最初から決めていたのですか?
 
和泉 いえ、それが最初は、せっかく独立するのだからと都内のいろいろな場所を探していました。探すにあたっては、古くからお付き合いのある、この会社の目の前の自動車修理工場の経営者も協力してくれまして。そうしたら、ちょうどこの池尻の物件が空くタイミングだったんですよ。他にも、同業のディーラーさんや信販会社の方などが協力してくださって、その結果、運命のようにまた池尻で仕事ができるようになりました。
 
矢部 和泉社長が池尻に根を張って仕事を続けてこられたからこそ、物件選びを助けてくださる方がたくさん現れたのでしょうね。私も池尻にお店を出してから、本当に多くの方に支えられて今年で8年目を迎えることができました。お客様の中には、仲良くなった方同士でゴルフに行ったり野球を見に行ったり、「YABEKEと出合って人生が変わった」と言ってくださる方もたくさんいらっしゃいます。地元の方だけでなく、わざわざ遠くから車でやって来て、ジュースだけ飲んで帰るお客様もいるんです(笑)。
 
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和泉 当店も、わざわざ地方から注文してくださるお客様がいらっしゃいます。本当にありがたい限りですよね。
 
矢部 本当にそうですよね。特にバーの場合、極端なことを言えば、カクテル以外のドリンクはどのお店で飲んでも味は変わりません。そう考えると、YABEKEに来るお客様はお酒の味ではなく、私の母や妹、そして私がいるYABEKEというお店が好きだから選んでくださるんです。きっと車の販売も同じことで、せっかく車を買うなら和泉社長のお店で買いたい、というお客さんがたくさんいらっしゃるのでしょうね。そういうお客様に囲まれていると、仕事への意識や取り組み方って変わってきませんか。
 
和泉 そうですね。実際、若い頃は単純に“仕事=労働+お金”という価値観で働いていました。でも今は、お客様と他愛もない話をしたり、夜中でも「事故を起こしてしまったから、来てほしい」と呼び出されたりするような、頼り頼られる人間関係を築くことが楽しくなってきました。
 
矢部 夜中でも駆け付けるんですか?
 
和泉 はい。まぁ「飲んでべろべろになっているときは、電話に出られないかもしれません」と最初に申し上げてはいますが(笑)。