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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人と車の縁をつなぐ 
池尻のカーディーラー

 

池尻の顧客を大切にするべく独立を決断

 
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矢部 具体的には、仕事のどこにつらさを感じてしまったのでしょうか。
 
和泉 営業職ですから、やはり車を売らなければならない、というプレッシャーがありました。最初のうちはノウハウも持っていませんから、良い成績を出すのは厳しかったです。
 
矢部 その厳しい状況から、どうやって抜け出したのですか?
 
和泉 上から命令されて仕事をするのではなく、自分から率先して取り組もうという意識に変えたんです。そうしたら4ヶ月後くらいには営業成績が伸び始め、次第に自信も付いて、最後は成績でトップに上り詰めることができました。成績がよくなるとそれを維持し、さらに上を目指そうと頑張ることができる。そうした意識が積み重なって、現在まで続くお客様とのつながりを築くことができました。つらい時期があったからこそ、今があるんだと思います。
 
矢部 特に営業職というお仕事は、数字が上がらないとプレッシャーになりますよね。でもどんなお仕事も、若いうちに鍛えられたほうが精神的に強くなって、困難に直面しても乗り切れるようになると思います。
 
和泉 そうですね。ですから若いうちに試練を与えてくれた前の会社の方々には、感謝の気持ちしかありません。
 
矢部 その会社には、どれくらいお勤めに?
 
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和泉 17年勤めました。最後は残念ながら、勤めていた会社が世田谷区から撤退することになりまして。それで一度は別の地域の店舗に異動したのですが、池尻からは遠すぎて長年お付き合いのあったお客様とコミュニケーションが取りづらくなり、仕事にハリがなくなってしまったんです。
 
矢部 長年、池尻を拠点にお客さんと顔を合わせてきた和泉社長ですからね。場所が変わったら、それまで築き上げてきたものも変わってしまうのは当然だと思います。その出来事をきっかけに、独立をされたんですね。
 
和泉 はい。年齢も40歳になり、自分がしたいように仕事をするにはちょうどいいタイミングだと思い、決断しました。