アパレル業界で20年以上のキャリアを積んだ後、心労を抱える人たちの良き聞き手になろうと心理学を本格的に学んだ真山千佳子氏。その後、友人の勧めに強い刺激を受けて障害児支援に目標を定め、児童発達支援・放課後等デイサービス施設の「ウキウキさくらんぼ」を大阪府大阪市天王寺区に開いた。利用者の心と真摯に向き合う姿勢を貫く真山代表に、お話をうかがった。
ストレスに苦しむ人の聞き手になろうと決意

インタビュアー タージン(タレント)
真山 ありがとうございます。ここは以前、私の実家がアウトドア関連のアパレル事業でショールームに使っていた店舗でした。白い壁や天井が、教室の明るい雰囲気づくりに役立っていると思います。
タージン 児童発達支援・放課後等デイサービスとは、どのような方々を対象としたサービスなのでしょう?
真山 児童発達支援は0歳から小学校就学前の6歳まで、放課後等デイサービスは、6歳から18歳までの障がいを抱えたお子さんを対象に所定の時間内、お預かりするものです。
タージン 施設の特徴をじっくりお聞きする前に、真山代表のこれまでの歩みについて教えていただけますか?
真山 この施設を開く以前は、家族と一緒に20年以上アパレル事業の仕事をしていました。また、2011年にご縁をいただき再婚するまでの18年間はシングルマザーだったんですよ。息子の明るさやたくさんの周りの方々に助けられながら、慌ただしくも充実した毎日を過ごしていたように思います。
タージン 公私ともに様々なご経験をされた後に、新しい世界へ転身しようと思われたのはなぜなのか、興味があります。
真山 大きかったのは、再婚して専業主婦になった時に、心理学の勉強を始めたことでした。当時、私の周りには心の病に見舞われた方がたくさんおられ、何か自分にできることはないかと考えていました。それで、様々なストレスを抱えた人の「聞き手」になら、自分もなれるだろうかと思ったんです。そうして出合ったのが、心理学のお勉強でした。