B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 愛知県出身。親戚に大工がいたことから、幼少の頃より建築を身近に感じて育つ。高校卒業と同時に上京し、大学の建築学科に進学。卒業後は設計事務所に就職し、約10年間経験を積んだ。その後、別の設計事務所に移って腕を磨き、独立。一級建築士事務所を立ち上げ、2016年12月に法人化を果たした。2017年で54歳を迎え、建築業界に身をおいて30年以上になる。【ホームページ
 
 
 
一口に建築設計と言っても、その業務は多岐にわたり、設計から工事、そして竣工に至るまでの間、その業務量は膨大なものになる。一級建築士事務所の株式会社Add(アド)設計工房を経営する中村真久代表取締役は、建築業界で30年以上のキャリアを誇り、それらの業務を全てこなす能力を有している。中でも重視している業務は、施主や施工者とのコミュニケーションだ。建築士と施主、施工者の三者が三位一体となって完成させてこそ、良い建築物ができるという中村社長の言葉には、建築士という仕事への情熱が溢れている。
 
 
 

キャリア30年以上のベテラン建築士

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 Add設計工房の中村社長は、建築業界で30年以上のキャリアをお持ちだそうですね。建築士を目指されたきっかけは何だったのですか。
 
中村 親戚に大工がいたことから、建築を身近に感じて育ちました。ものづくりに強い関心を持っていて、高校で理数系のコースに進んだこともあり、建築業界を志すようになりました。
 
 僕の父も建築業を手がけていましてね。幼い頃、図面に落書きをしてこっぴどく叱られた思い出がありますよ(笑)。成長してからは現場の手伝いもさせられました。
 
中村 図面に落書きをしたら、確かに怒られるでしょうね(笑)。今でこそ、CADで修正も容易にできますが、1990年代の後半くらいまでは手描きの時代でしたからね。平行定規を使って、1本1本ていねいに線を引いていました。慣れない頃は、規定の紙に全体図が収まりきらなくなって、一から描き直したこともありましたよ。
 
 1枚の図面を完成させるのに、相当な手間暇がかかっていたんですね。設計前に全体のイメージを描くパース画も、最近はCGで描けると聞いています。
 
中村 そうですね。でも、私は今でもスケッチパース画は手描きをしています。様々な方向からスケッチを描き、それをもとに設計図を起こしていく。施主様のご要望とマッチするまで、何枚も描きますね。