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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 神奈川県出身。ギター工場で働いた後、友人の誘いで映像作品のフリーの制作スタッフに転身する。責任ある制作担当のポストに就くも体力・精神面共に限界を感じ、仕事を楽にするため撮影用の備品を自前で用意するように。2006年から備品の貸し出しを始め、2013年には(有)soupとしてレンタル・リース業を本格化した。制作部出身ゆえのニーズ把握や豊かな品ぞろえ、収納庫を兼ねた車での迅速対応など、行き届いたサービスは、業界で厚く支持されている。
 
 
 
ドラマや映画といった映像作品で登場する、備品の数々。それらを貸し出している業者の1つが、有限会社soup(スープ)だ。取締役を務める片岡智氏は、長年ドラマ制作に携わってきた人物で、自身の備品集めの苦労からレンタル・リースのサービスをスタート。あらゆる備品をそろえて運搬車ごと貸し出し、足りないものは自作で対応している。借り手に少しでも楽をしてもらいたい──その思いについて、タレントの時東ぁみさんが聞いた。
 
 
 
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インタビュアー 時東ぁみ(タレント)
時東 soupさんでは、ドラマや映画の撮影現場で必要な機械、備品のレンタル・リースを手がけておられるそうですね。片岡社長ご自身、ドラマの制作部でキャリアを積まれたとか。どんなご経験をされてきたのか、教えてくださいますか。
 
片岡 社会人の第一歩はギター工場に勤め、その後はオーストラリアにワーキングホリデーで行きました。帰国後は、中学時代からの旧友にドラマの制作業界を勧められて。「毎日文化祭をしているような感覚になれる仕事だよ」と聞いて転職したものの、実際は想像以上に過酷な世界でした。文化祭は1日限りだから楽しいのであって、それが毎日となると・・・(笑)。でも逃げ出したくはなかったので、「平気な顔でしっかりやるぞ!」という気持ちで仕事に取り組み、最終的には制作担当という責任者の立場になりました。
 
時東 おお! 穏やかなお人柄の印象ですが、熱いスピリッツを持っておられるのですね。
 
片岡 ただ、若い頃は徹夜明けでも元気に働けていたものの、だんだん体力が持たなくなってしまいまして。監督やディレクター、制作スタッフは若い人が多いため、ベテランになればなるほど肩身も狭くなってくるんです。そんな逆境から、現在の仕事につながるアイデアが生まれました。それが、仕事の負担を少しでも和らげたくて2006年頃から始めた、自前の備品の貸し出しです。というのも、備品の調達は制作部の仕事の中でも大変な作業の1つなんですよ。撮影期間は連続ドラマなら約3ヶ月半、単発ドラマだと約2週間で、場合によっては1週間や3日間のケースもあり、制作スタッフはその都度、必要品をそろえないといけません。私も第一線で働いていた頃は、いろんな会社やお店を回っては、品物を集めていました。