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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

エンターテインメントの 
引越しで感動と思い出を

 

先輩から学んだ記憶に残る現場のつくり方

 
川﨑 「エンタメ引越し」ですか。まさか曲芸師が家財道具をジャグリングするわけではありませんよね(笑)?
 
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山本 お客様の大切な家具を無下に扱うような真似はできませんよ(笑)。でも、イメージとしては曲芸に近いかもしれません。曲芸師が「よくこんなことができるなぁ」と思わせるように、例えば重たい荷物を涼しい顔をして持ち上げる、といったことを大切にしていますからね。
 
川﨑 なるほど。本業と別のところにプラスアルファするのではなく、引越業者としての所作や振る舞いに、エンターテインメントの要素を加えるのですね。
 
山本 その通りです。いかにお客様を笑顔にさせようか、どうやって記憶に残る引越しにしようかと、常に考えながら作業をしています。しかし、その結果、作業がおろそかになれば本末転倒ですので気をつけていますよ。
 
川﨑 堅実かつ華々しく。その両立って、舞台役者にも通じますよ。セリフを確実に観客に届けて、そのうえで自分の色を出して輝かせなければいけません。私の場合、そういった方法を偉大な先輩方から教わることが多かったですね。山本社長が影響を受けた方はいますか?
 
山本 独立前、中堅規模の業者で働いていた時期に出会った先輩方です。別会社から応援で来てくれた2人組でして。誰よりも作業が早く、しかもクレームもこないと、社内で評判になったんです。その噂の内容が超人的なあまり、私は疑っていたのですが、実際に作業に同行したところ、作業スピードやクオリティに愕然とし、今までの自分が恥ずかしくなりました(笑)。
 
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川﨑 それまでの仕事観が一変してしまうほどの先輩だったんですね。具体的には、どのような部分に衝撃を受けたのでしょう?
 
山本 まず作業は完璧でしたね。そのうえでお客様とたくさんコミュニケーションを取って、和気あいあいとした雰囲気をつくっていました。その場にいる私も、「こんなに楽しい引越しは忘れないだろうな」と思ったくらいです。また、ついないがしろになりがちなマンションの管理人さんや通行人への配慮も怠らなくて。「気持ちよく作業できる現場を自分たちで整えて、楽しい引越しをつくるんだな」と学ばせてもらいました。
 
川﨑 そこで感銘を受けた出来事が山本社長の中で芽を育て、立派な花となったわけですね。