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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

動力伝達装置を極めた
先代の継承者という使命

 

先代の2つの夢の事業展開を目指して

 
城 ところでエレベーターは、人や物を運搬するだけに、安全性の高さが何より求められる製品ですよね。品質管理に関しては、どのような工夫をしておられますか?
 
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佐野(真) クオリティ、コスト、納期の意味のデリバリーが3拍子そろった、「QCD」の実現を社内のモットーとして掲げ、徹底しています。また、あってはならないことですが、万が一弊社の製品に不具合が発覚した場合は、絶対的な再発防止に努めていますね。こうした心がけは海外拠点の工場でも共有しており、中国出身で製造部長を務める妻が、尽力してくれているんです。
 
 誠実で勤勉な取締役である真義さんと、海外に強い奥様お2人のコンビネーションが、サノシーテックさんを支える一助となっているのでしょうね。今後としては、どんな展開を考えているのでしょうか。
 
佐野(真) 父は生前、膨大な製品アイデアを、設計図や企画書に残していましてね。その中の1つ、ウォームヘリカル式のエレベーター巻上機は、5年の歳月をかけて完成に至った、親子の努力の結晶です。これは、薄型軽量・高効率・低コストを実現した次世代巻上機で、大臣認定を取得した確かな強度は、優れた安全性を誇ります。この製品を世界中に普及させることが、父の後を継いだ私どもの使命です。
 
 素晴らしい! お父様が世に出したかったアイデアを、皆さんで形にしようとされているのですね。
 
佐野(達) さらにウォームヘリカル式巻上機とは別に、父はもう1つ、人工知能AIを用いた故障検出装置のアイデアも残しています。これは例えば、新聞を印刷する輪転機や自動車製造器などの機械が故障しそうな箇所を、事前に知らせる装置です。こうした機械が故障してラインが止まると、1日で数千万円という損失が出かねないので、画期的な装置と言えます。昨今巷で騒がれている、いわゆるIoTの基本技術を5年も前から父は準備していたのです。私はAIや電子基板の分野に強いので、その装置の開発製造を担っていくつもりでいますよ。この他にも、父はたくさんのアイデアを遺してくれたので、みんなで形にしていきたいですね。
 
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 つまり、ウォームヘリカル式巻上機と故障検出装置という2つのプロジェクトをそれぞれが分担し、お父様の夢を実現すべく協力されていると。お父様の思いを胸に、家族が一丸となっておられるなんて、本当に素敵です。
 
王 私にとっても家族との絆、そして従業員とお客様が一番大切です。これからも、家族みんなが元気に仕事に取り組めるよう、私も支えていきたいと思っています。
 
 その絆こそ、サノシーテックさんの強みなのでしょう。心を互いに通わせているからこそ事業が発展し、高品質の製品も生まれているのだと思います。ぜひ、日本のものづくり精神と高い技術力を世界に広めてくださいね。きっと先代の喜代治さんも、喜ばれることと思います!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
日々勉強で、難しいことに立ち向かっていくことです。
(佐野真義)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 サノシーテック株式会社
 ■ 松戸本社 〒271-0068 千葉県松戸市古ヶ崎 2-3180-2
 ■ 松戸工場 〒271-0062 千葉県松戸市栄町5-291-2
 ■ 越谷工場 〒343-0825 埼玉県越谷市大成町2-242
 ■ 事業内容 エレベーター製造事業/試験機・産業機器製造事業/機器販売事業/鋳物・製缶品事業
 ■ 設立 平成13年10月
 ■ 従業員数 11名
 ■ 主な取引先 矢崎部品株式会社/住友重機械工業株式会社/クマリフト株式会社/日東エレベーター製造株式会社/日本運搬機械株式会社/青山エレベーター株式会社
 ■ ホームページ http://www.ceatec.rexw.jp