B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

福祉事業の総合展開で
世界を見据え地域に奉仕

 

現場のニーズを汲み事業を多様化

 
glay-s1top.jpg
 地元の支えもありながらのスタートだったわけですね。そこから10年以上経って、業態もずいぶんと変化したのではないですか?
 
中原 そうですね。当初は訪問介護から始め、ケアマネジャーの事業所を立ち上げて、訪問看護サービスもスタートさせました。それから福祉用具に介護用ベッド、おむつ、ポータブルトイレ等の販売やレンタル事業も手がけ、人材育成の必要性から、介護職員初任者研修スクールも開設。さらに2013年には、小規模多機能型居宅介護といって、訪問・宿泊・通所ができる複合施設を立ち上げました。デイサービスでは、特にリハビリに特化した施設をオープンし、直近では就労支援施設も始めたんですよ。
 
 これほどまで幅広く福祉事業を扱っておられるなんて、すごいですよ。広範囲で事業展開されようと思ったのには、何か理由があるんでしょうか。
 
glay-s1top.jpg
中原 利用者様やそのご家族と接する中で、いくつものニーズを感じたからです。例えば訪問看護を始めたのは、介護だけでなく、医療サービスも望まれていたから。福祉用具の販売・レンタルを始めたのは、購入に対する負担軽減と安心感を感じていただきたいからです。いずれのサービスも既に世の中には存在していましたが、「自分たちなら、もっと良いサービスができるし、既存のサービスと融合することで弊社にしかできない独自のサービスを」と考えて展開してきました。それからスタッフに、福祉をトータルで捉えたプロフェッショナルになってほしい、という思いもありますね。
 
 そのお考えには僕も共感します! サッカーでも、複数のポジションを経験すると、視野の広いプレーができるようになりますから。それにしても、ケア・プランニングさんの事業の多様性は、福祉現場にあるニーズの多さの表れでもあるわけですよね。
 
中原 ええ。その分、福祉業界には行き届いていない部分も多いと感じています。その最たるものが、人材育成です。