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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

食文化で西川口を活性化
街を次世代に引き継ぐ

 

西川口を引き継ぐ役割を担う

 
 将来的にはさらに西川口で店舗を増やしていこうと?
 
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高尾 そうですね。しかし、店舗が増えれば人手が必要になります。人手が増えれば教育も必要になり、管理が大変になるのは目に見えていますから、まずは今の店舗数で、中核のスタッフを育てることが肝要だと考えているんです。ただ、そうして守りに入っていると、そのうち西川口の活気は失われてしまうのではないかという危惧があるんですよ。
 
 なるほど。今動かないといけない理由があるのですね。
 
高尾 はい。現在、西川口で飲食店を経営しているのは、ご年配の個人事業主が多いのです。10年後にはそろそろ引退をお考えになる年齢になりますが、お子さんが引き継ぐという店は少ないでしょう。かといって、10~15坪程度の敷地に大手飲食チェーンが店を構えるとは考えにくいですよね。
 
 すると、西川口から飲食店がなくなってしまう恐れがあると。
 
高尾 はい。ですから、仮にご引退・ご閉店を考えるオーナーさんが現れたら、当社でその店を買い取れないかと思うのです。引退するオーナーさんには退職金代わりのお金を渡せますし、屋号も味も引き継げば常連のお客様も「行きつけの店がなくなる」という事態は免れます。店を続けることによって雇用の創出・継続にもつながり、次世代から経営者も育つでしょう。
 
 それは素晴らしいお考えだと思いますよ。飲食店の経営は、税収という面でも地域にメリットがありますしね。
 
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高尾 現在、私の同級生のお母さんが店の掃除を手伝ってくれたり、息子や娘の同級生のお兄さんがアルバイトをしてくれたりしているんですよ。また、数年後には、息子や娘、その同級生が働ける年齢になります。そうして当社を核にして、西川口が縦にも横にもつながっていく。それが将来の発展につながると考えているのです。
 
 店を引き継ぐことは、西川口を引き継ぐこと。そして次世代へ西川口をバトンタッチすること・・・。高尾社長のお言葉は、まるで「西川口全体がファミリー」とおっしゃっているように聞こえます。西川口の先の先の将来まで、本気で考えておられることが伝わってきました。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
好きなことを突き詰めて取り組むことです。「好きこそものの上手なれ」と言うように、好きなことであれば、多少の無理も苦ではありません。人とのコミュニケーションが大好きなので、様々な方と情報交換をしながら、西川口の活性化に尽力していきたいと思います。
(高尾勇樹)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 株式会社勇馬
 ■ 勇馬本店 〒332-0034 埼玉県川口市並木3-12-19 東邦ビル1F
TEL 048-299-4166
 ■ 勇馬ダイニング 〒332-0034 埼玉県川口市並木3-10-2 鈴木ビル2F
TEL 048-290-8145
 ■ 勇馬西口店 〒332-0021 埼玉県川口市西川口1-6-5
TEL 048-299-8844
 ■ 事業内容 飲食事業
 ■ 設立 平成26年11月
 ■ 従業員数 11名