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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 川﨑麻世(タレント)
川﨑 ルーチェ建築設計事務所を営む、一級建築士の田尻さん。独立までの歩みからお聞きしたいと思います。建築の道に進んだきっかけはなんだったのでしょう。
 
田尻 もともとファッションやインテリアなどに興味を持っていたのですが、高校時代に友達とバンドを組み、グループで活動したときの達成感を味わいました。それが、チームで1つのものをつくる建築に心が引かれるきっかけになりましたね。大学は建築学科に進み、2年生のときパリへ建物を見に行った体験も大きかったと思います。
 
川﨑 パリって刺激を与えてくれそうな街ですよね。どんな体験があったのでしょう。
 
田尻 街を散策していると、公園や教会など、公共の場にくつろげる場所がたくさんあり、そこで当たり前のように人々が本を読んだり、家族で過ごしたりしているんです。大勢の人がいながらもプライベートな時間を楽しめる空間に、たまらない魅力を感じました。
 
川﨑 田尻さんは住宅やオフィス、店舗、工場、古民家の再生、さらに家具のデザインなど、様々な空間の設計をされているとお聞きしました。そこに共通するのは、パリでの体験を反映させたデザイン、ということでしょうか。
 
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しなやかな空間を演出する照明もデザイン
田尻 そうですね、いつも頭の片隅にそのイメージはあると思います。外と内や、空間同士の境界をある種あいまいにすることで、光や風、人の気配など相互に影響を与え合う奥行きのある空間が生まれ、結果として人が集まりやすい雰囲気をかもし出すようなことを目指しています。
 
川﨑 大学を卒業後は、大手設計会社に入社されたんですよね。
 
田尻 はい、主に公共建築の設計をする会社です。8年間勤め2013年に独立しました。
 
川﨑 そこで多くの経験を積み、満を持して独立されたわけだ。社名のLuceとは、どのような意味なのでしょう。
 
田尻 イタリア語で「光」を意味します。家を建てるのもお店をつくるのも、その人の人生にとって大きな出来事です。かけがえのない空間がクライアント様にとって光り輝く場所になりますように──そんな願いを込めました。