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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 2015年10月に佐野健太建築設計事務所を設立した佐野代表。もともとは文系で会社員生活を経験後、建築士に転身されたとか?
 
佐野 そうなんです。早稲田大学で地理学を学び、卒業後は保険会社に入社しました。当時の私はというと、人生の中心は仕事よりも趣味にあると考えていたんですよ。でも、社会に出れば1日の大半は働かざるを得ない。それなら、本当に楽しめることを仕事にしようと思ったんです。それで自分が夢中になれることは何かと考えた時に、子どもの頃から絵を描いたりものをつくったりすることに興味があったので、ひょっとしたら建築の仕事が向いているかもしれない、と考えてこの道を選択しました。
 
水野 それにしても、大胆な転身ですよね。なぜ建築の道を選んだのか、もう少し詳しくお聞かせください。
 
佐野 建築は、例えば素晴らしい建物をつくったら、その成果が目に見えてわかりますし、ストレートに評価されますよね。努力と結果が素直に結び付く。そこがいいなと思ったんです。ただ、当時は建築との接点は何もなかったし、数学も物理も大の苦手で(笑)。一から建築を学ぶため、東京理科大学と横浜国立大学大学院で建築学を履修しました。卒業後は、伊東豊雄建築設計事務所に入社し、11年間勤務して独立したという流れです。
 
水野 独立前は、どのようなお仕事をすることが多かったんですか?
 
佐野 実は前に勤めていた事務所に入って2年経った頃、国際コンペに出した作品が2つとも1等を取りまして。それがどちらも台湾のプロジェクトだったので、それ以来、9年間は台湾の仕事に従事しました。その内6年近くは現地に住んでいたんですよ。
 
水野 勤めて早くも2年目でチャンスを掴んで台湾へ! 国際的な活躍をする中で、改めて建築について学んだことも多かったのではないでしょうか。
 
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佐野 ええ。例えば前の職場で最後に手がけた劇場は、柱も梁も使わず、外壁の曲面自体を骨組みにしたものをつくりました。とても難しい仕事でしたが挑戦のしがいがありましたし、そのような構造の建築物を大規模に建てたのは世界初だったんですよ。また、予算や時間に制限がある中でも、建てる過程そのものを楽しむことが建築設計という仕事の醍醐味であることも学びました。何より、建築とはアートではなく、利用する人たちに“幸福感を与えるためのもの”。そのことを念頭に、今後は多くの人が利用する大きな公共施設も手がけていきたいですね。
 
水野 佐野代表の作品を拝見すると、その場の空気感を大切にしていて、なおかつ五感に訴えるようなデザインの建物が多いと感じました。きっと訪れると言い得ぬ幸福感に包まれるのでしょうね。今後もぜひ、そんな作品をたくさん生み出してくださいね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
成功のイメージを常にどこかに置いておくこと。そうすれば、たとえ気持ちがへこんだ時でも成功の過程にいるんだと実感できますし、まだチャンスがあると思えます。
(佐野健太)
 

:: 事業所情報 ::

佐野健太建築設計事務所

東京オフィス

〒104-0052 東京都中央区月島2-20-3

台北オフィス

23142 新北市新店區建國路276號11樓

ホームページ
http://www.kentasano.com

 
 
 
 

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