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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 東京都出身。都立工芸高校デザイン科を卒業後、大手電機メーカーに入社。デザインセンターに配属となり、日本初の押しボタン式ダイヤル電話機など、様々な製品の工業デザインを手がける。その後、転職した会社で医療器具や精密機械などの開発に従事。退職した翌年の1983年に(株)ソフケンを創業、「100年後まで、暮らしに役立つものづくり」をテーマに数多くの特許を取得し、様々な製品を開発している。【ホームページ
 
 
 
特許を取得した前開き式アルミパネルにLEDパネル、あらゆる構造物をつくることができるグリップフレームシステムなど、独自の技術力とデザイン力で多くのアイデア製品を生み出している株式会社ソフケン。長年にわたり、製品を発明し続けてきたその原動力はどこにあるのか。「発明とは、問題発見とその解決をすることにほかならない」と熱く語る駒村武夫代表取締役に、発明にかける思いや、自身の行動指針についてうかがった。
 
 
 

全力でものづくりに取り組んだ新人時代

 
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インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 アルミ材を使って、ポスターパネルやLEDパネルをはじめとした様々な製品を製造・販売されているソフケンさん。駒村社長は、1983年にこの会社を創業されたそうですね。創業に至るまでは、もともとどのようなお仕事をなさっていたのでしょうか。
 
駒村 大手電機メーカーなど、2社で工業デザインや製品開発に関わっていました。電機メーカーに入社したのは1965年のことで、日本がちょうど高度成長期に沸いていた頃です。
 
吉井 日本がものづくり大国として世界に知られるようになった頃ですね。その時代に大手のメーカーにいらしたとなると、さぞ、お忙しい毎日を送っておられたことでしょう。
 
駒村 入社時は、部長から「3年後、戦力になってください」と言われ、見習いからスタートしたので仕事はいただけませんでした。指導主任から初めて出された仕事は、誰もしたがらないような内容でしたが、私はやっといただいた仕事なので喜び、悩みながらも最善を尽くしました。
 
吉井 演劇で言うと、台詞のない端役を熱演するようなものかしら。
 
駒村 まさにそうで、そうした姿勢が評価されたのでしょうか、ある日願ってもないチャンスが訪れたのです。