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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 神奈川県出身。高校を卒業した後、コンピューターのプログラマーを2年務め、不動産会社に転職。地域密着型の会社で25年間営業職に従事し、不動産・建築分野の知識・資格を習得し、経験を積む。その会社の創業社長が代替わりをするタイミングで独立、(株)マイホーム・スタジオの設立を果たした。【ホームページ
 
 
 
横浜市港南区にある株式会社マイホーム・スタジオは、不動産業と建築業の両方を営むユニークな会社だ。代表取締役の永野正之氏は、同業者との競争に血眼になる業界において、他社と協力態勢を築いているという。そんなWin-Winの関係で事業を続けることに喜びを見いだす、異色の存在である永野社長。「競争ではなく協力し合うために何をやるべきか・・・」、そう考えた結果、顧客や同業他社の「お役に立つ」という強い信念を持った永野社長の、揺るぎない経営哲学に迫った。
 
 
 

不動産・リフォーム・建築業を幅広く展開

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 不動産業と建築業を同時に手がけていらっしゃるマイホーム・スタジオさん。永野社長は、どのようなご経歴の方なのでしょうか。
 
永野 横浜で地域密着型の不動産会社に25年間勤めていました。「お客様を大切にする」と評判で、地域では一番と言われていた会社でした。そこで不動産と建築業の両方で経験を積み、創業社長が代替わりされたのを機に、「一緒にやろう」と言ってくれた同じ職場のメンバーと共に当社を立ち上げたんです。
 
 では、建築業と不動産業の双方を知り尽くしておられるということですね。マイホーム・スタジオさんの事業内容について、詳しく教えてください。
 
永野 当社では、主に大きく分けて3つの事業を手がけています。1つ目は一般住宅や投資用物件の不動産仲介業。2つ目が住宅のリフォーム工事業。3つ目が注文住宅・オーダーメイドアパートの設計建築業です。この建築に関しては、実は私自身が二級建築士の資格を持っていまして。十数年前に自宅を建てる時、せっかくなら自分で設計しようと専門学校に通って取得したんです。
 
 建築士の資格まで! 業務として不動産の仲介と設計建築が両方できると、仕事の幅が広がりますよね。
 
永野 おっしゃる通りです。例えば不動産会社と物件の取り合いになりそうな時には、当社は建築会社として建築やリフォームという形で協力できますし、逆に相手が建築会社であれば、こちらは不動産会社として手を貸すことができる。そういうふうに、状況に応じて様々な会社のお役に立つことで、フラットかつ信頼性のある関係を築けているのが当社の強みです。