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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

老舗バイク店の信頼と
ITの融合で新時代築く

 

監督作品が国際映画祭にノミネート

 
9/21公開『ジャマイカ日記 ウソみたいなホントの話』
主演:I-VAN  監督:田宮清孝
水野 田宮社長の言われる資料というのは、演劇で言えば、絵コンテや台本にあたりますね。監督や演出家が自分の頭の中に素晴らしいイメージを描いていても、演じる人やスタッフにそれが伝わらなければ、良い作品にはなりません。
 
田宮 実は私、映像制作会社も経営していまして、水野さんのおっしゃることはよくわかります。アーティストやプロデューサーなどと事前に意思統一しないと、ちぐはぐな作品になってしまいますからね。
 
水野 映像制作ですか? バイクとはまったく違うお仕事もされているんですね。どういったきっかけから映像の世界に入られたのでしょう。
 
田宮 もともと、クラブで音楽を楽しむのが好きでして、ある時、友人のイベントでビデオカメラを回すことになったんです。撮影の知識も技術もなかったので上手に撮れなかったのですが、それを機にフレームを追うことの楽しさにはまりました。後輩とクルーを組み、編集も独学で勉強してついには趣味の域を超えるまでになったんです。
 
水野 ビジネスとして成り立つと確信されたわけですね。
 
田宮 いえ、この時はビジネスに発展するとは考えていませんでした。当時はようやく自分の本当にやりたいことに出会い、1つでも多くの作品に関わりたいがために制作は自腹で行うことがほとんどでした。しかし、映像とネットの融合が急速に進み始めた時期でもあり、音楽映像以外の分野ではビジネスに発展できる可能性は、この時に大きく感じていましたね。そうして、少しずつですが、皆さんに認知していただける作品を世の中に出すことができました。
 
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水野 そういえば、「導楽」というレゲエアーティストのミュージックビデオを制作したことがあると聞きました。You Tubeで300万回近くも再生されているそうですが、私も観たことがあります! その作品では、田宮社長が監督を務めていらっしゃったんですよね。
 
田宮 そうなんです。あの曲は私が初めて監督をさせていただいたミュージックビデオなんですよ。2014年にはレゲエダンスの世界チャンピオンである「I-VAN」の半生を描いたドキュメンタリー映画『ジャマイカ日記 ~ウソみたいなホントの話~』を初監督し、第6回沖縄国際映画祭にノミネートされまして。レッドカーペットを初めて歩かせていただき、本当に貴重な経験となりました。
 
水野 クラブでのビデオ撮影から始まり、レッドカーペットを歩く監督になるなんて、それ自体が映画みたいなお話ですね! 全てに言えることですが、スキルアップまでの段階って結構つらいと思います。それが嫌で、新しいことを始めたくても躊躇してしまう人もいますし。
 
田宮 確かに、やったことのない分野に挑戦するのは勇気のいることです。できるかどうかわからないし、失敗したらそのために費やした努力が無駄になってしまうとも考えて躊躇してしまう。でも私は、作品づくりを通して、あきらめずに努力をすれば時間はかかっても必ずゴールにたどり着けることを、身を持って体験しました。