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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

老舗バイク店の信頼と
ITの融合で新時代築く

 

情報共有の大切さとノウハウを学ぶ

 
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水野さんが跨っているのは、HONDA・CBX750ホライゾン
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各メーカーの往年の名車が豊富にそろう
水野 このバイク店は、田宮社長のお父様が始められたとうかがいました。
 
田宮 はい。1984年に創業し、四輪のカークリーニングやディーラーなどを経て1993年頃からバイク専門店に落ち着きました。当店は「バイクコンビニ倶楽部」のFC第1号となったモデル店で、私は父のバイクショップで働いていた経験を活かし、本部で3年間運営に携わっておりました。
 
水野 家業だけでなく、外部での仕事に従事できたのは、貴重な体験になったでしょうね。
 
田宮 ええ。10代の時に父親からパーツ販売を任されて経験を積み、20代前半ですでに、業務全体を把握していました。ですから、自分に自信を持って出向先へ行ったのですが、「井の中の蛙」であったことを思い知らされました。(笑)その分、個人のバイク店では学べなかったであろうことをたくさん学べたと思います。特に、複数の人がビジネスに携わる中では、新しいプロジェクトの組み立て方、情報共有の方法にも工夫が必要であり、そのためのノウハウを身に付けられたのは収穫でした。
 
水野 情報共有のノウハウですか?
 
田宮 はい。例えば、大きな会社だと顧客との打ち合わせはもちろん、社内会議にも多くの資料が作成されます。大組織ならではのお役所方式・・・と思いがちですが、お互いのイメージを共有させるこの資料がとても大事なんです。
 
水野 確かに、説明を聞くだけではわかりづらい内容も、資料があればビジュアル的に把握しやすくなりますものね。
 
田宮 そうなんです。例えば当店では、リペイントの注文を受ける際に必ず色見本を作成して、お客様のイメージとすり合わせるようにしています。同じ「赤」でも暗い赤から明るい赤まで様々。塗装を手がける全てのスタッフに同じ色が伝わるとは限りませんからね。
 
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水野 なるほど。できあがったものを見て、「イメージと違うからやり直し」となれば時間的にもコスト的にも無駄が生じますしね。
 
田宮 塗装だけでなく、他の仕事においても資料で情報を共有することで効率化が図れます。既存のバイク店は職人気質の整備士が営業していることが多く、そうした資料づくりをしないことが多いと思いますが、特にカスタムにおいて資料づくりはお客様にとっても店側にとっても、メリットが大きいんですよ。