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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

価値観の変革を起こし
ビル管理に新しい風を

 

法学部から設備管理の世界へ

 
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宮地 お話の中から、現在の業界文化を変えようという、強い意志を感じます。お若い頃から、ビルの総合管理業を目指されていたのですか?
 
鈴木 いえ、実は、大学時代は法学部に所属していましてね。当時は、司法試験を目指す研究室に入って検事を目指していたんですよ。
 
宮地 ええ! 全然違う業種じゃないですか。現在の業界に入ったきっかけは何だったのでしょう?
 
鈴木 大学の学費を稼ぐために、ボイラー管理のアルバイトをしていたことですね。資格の必要な業務でもあったので資格を取得しました。資格を持っていたほうが、待遇もよかったので頑張りましたよ。学費がかかっていましたからね。
 
宮地 そこまで苦労されて検事を目指していたのに、ビルの管理に進まれた理由は何だったのでしょう?
 
鈴木 検事に任官するには、30歳前までに2年間の研修を終えていなければ出世できないと言われていました。逆算すると26歳の受験が最後の受験です。そんな時アルバイトを通じてお世話になった方に、「独立をするので協力してほしい」と頼まれたのです。ボイラー管理をしているうちに、私自身、ビル設備の仕事に惹かれていたので、お手伝いしようと決心しまして。最初は別の業務をしながら営業として働き、様々な経験をさせていただきました。私は今から36年前、1979年に独立しましたが、その方とは、今でも仕事上で交流があります。  
 
宮地 アルバイト時代から考えると、40年以上のお付き合いになるんじゃないですか? 鈴木社長は、人とのご縁をとても大切になさるんですね。
 
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鈴木 そうですね。ビルメンテナンス業界では、自分が独立する際に、前に勤めていた会社のお客様を、独立先の顧客としてしまう例が多いのですが、私はそういったことを一切しませんでした。そういうこともあって、以前勤めていた会社の社長さん――現会長にも現在当社の役員を務めていただいていまして。逆に私も、その方の会社の役員を務めさせていただいています。
 
宮地 素晴らしい関係ですね。鈴木社長のそうした義理や人のご縁を大切にする人柄も、御社にお客さんが集まる要因なんでしょうね。
 
鈴木 ありがとうございます。実は当社には、副社長や専務・常務などの役職を置かず、賃金的にその分社員に還元しています。ガバナンスは社内規約を綿密にしてみんなでそれを守ることで維持するようにしています。その分、OBなどに監査執行役員として社内チェックの仕事をしてもらっているのです。