B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

価値観の変革を起こし
ビル管理に新しい風を

 

建物の価値を最大化させる取り組み

 
150708_k2287_ex01.jpg
価値を最大化し管理は最適化。コストを削減
宮地 不動産管理とビル管理をサービスメイクさんのように1社で請け負ってくれたほうが、お客さんにとってもメリットがありますよね。
 
鈴木 そう思います。日本の不動産管理業界では賃料管理などのマネジメントとビルメンテナンスの分業化が当たり前となっていますが、さらにマンション管理業を加えて一体化しようと考え方を変えたことが当社の特長です。当社ではこれを「建物管理に関してイノベーションをかける」と呼んでいます。普通イノベーションは技術革新という意味で使われますが、私は価値観の変革という意味で使っています。
 
宮地 鈴木社長のようにイノベーションを起こし、既存の業界文化に囚われずに考えると、他にもできることがありそうです。
 
鈴木 おっしゃる通りです。当社が目指しているのは、プロパティマネジメント、いわゆるPMです。PMとは、不動産に関する資産を管理すること。現在の日本では、土地の面積と立地がわかれば、その土地の大体の値段がすぐ計算できるようになっています。いっぽう、アメリカでは値段の決まっていない土地に対し、PMを行うプロパティマネージャーが集められ、立地条件にふさわしい建物を考えて、その建物によってどれだけの収益が得られるのかをオーナーに対してプレゼンをするんです。最終的にオーナーに気に入られた案が採用され、それによって土地の値段も決まることになります。
 
宮地 手間や時間がかかっても、PMを用いたほうが、より土地の価値を高められるということですね。
 
鈴木 その通りです。不動産の価値を最大化することが、当社の目的です。最近は、目的と手段を混同してしまっている会社が多いように思います。ビルの清掃であっても、目的は建物をキレイにすることのはずなのに、マニュアル通りの手順で決められた回数の清掃を行うことと考えている会社が多いのです。その結果、数をこなすだけで、キレイになったかどうか――。つまり品質をあまり気にかけない作業をしていることが気になります。
 
150708_k2287_t01.jpg
宮地 確かに、清掃されているはずなのに、廊下の両脇しかキレイになっていないビルを見たことがありますよ。
 
鈴木 目的を正しく把握していたら、そのようなことは起こりません。当社では、清掃の手順や回数を決めるのではなく、「こういった状況を維持すること」という契約を結ぶ努力をしています。私は、これを「質の契約」と呼んでいます。維持すべき状態がはっきりしていれば、最新の設備を投入し、回数も少なくより効率的に仕事を行えます。このような質の契約を結ぶことも、当社の行ったイノベーションの1つといえます。