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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

「褌」新時代の専門工房
本来の快適さ活かし再生

 
 
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金澤 あと、黒猫にも現代風の改良を加えています。この褌は六尺や越中よりも新しく、もともとスポーツ選手のために動きやすさを考えて生まれたものですが、さらに装着感を高めるため、正面をスポーツ用サポーターであるジョックストラップのような立体成形にしました。素材も誕生した当初は麻だったのを綿に変え、肌触りがよく、より安価で提供できる商品になっています。
 
 ストレスフリーだというのがよくわかります。これなら試合本番でもいけそうだなぁ。
 
金澤 黒猫は簡易褌とも言われていて、六尺がいくつかの手順を踏んで“締める”ものなのに対し、脚を通すだけの“穿く”感覚で簡単に装着できるので、初心者にもお勧めですよ。
 
 

褌文化の再生へ既成概念からの解放を目指す

 
 お話を聞けば聞くほど、褌の見方がどんどん更新されていくようです。実際どんな感じなのか、自分でも確かめたいですね。
 
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金澤 そう言っていただけると嬉しいです。古くさいとか、ライフスタイルに馴染まないというような、これまでのネガティブなイメージを払拭することが今の最大のテーマですから。これは和服全般にも言えることですが、褌って時代が移っても応用が利くんです。たとえば越中の前垂れも、コンパクトに折れば見た目もすっきりするし、細身の洋服の下でも邪魔になりません。
 
 風呂敷がどんな形のものでも包むことができるように、褌も肌着として自由自在に使える利点があるんですね。自由と言えば、金澤社長の発想にも、既成概念にとらわれない柔軟さがあるように感じますよ。仕事に際して、普段から心がけていることはありますか?
 
金澤 特にないですね。というのは、仕事ってほとんどは小さなハードルをクリアすることの積み重ねで、個々のハードルは法律などでルールが決まっていますから、あれこれ考えずにこなせばいいわけですよ。「もっとこうしたい」「お客様に喜んでいただける商品をつくりたい」というシンプルな欲求に従って、ただただ前へ進むだけです。
 
 実に明快ですね! 何だか、勇気づけられますよ。今後も、どんどん突き進んでください。
 
金澤 ありがとうございます。もう還暦だというのに、この仕事以外にもやりたいことがたくさんありますからね。今後は、売り上げを上げて人材も増やし、私の仕事もある程度スタッフに任せることで、自分の時間を少しでも増やしていきたいですね。 
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
「楽しもう」と意気込むことなく、日常としてとらえるようにしています。
(金澤利裕)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 株式会社四谷鬼丸
 ■ 本社 〒160-0004 東京都新宿区四谷4-28-16 吉岡ビル8F
 ■ 事業内容 褌の製造・販売
 ■ 設立 平成11年8月
 ■ 従業員数 5名
 ■ ホームページ http://020.tokyo/index.html
 
 
 
 

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